サウスポーの銀次朗にクアルトはオーソドックス。両者初回から好戦的に展開し、クアルトが右ストレートを当てスリップダウンさせた後、再び右ストレートを当て銀次朗をダウンさせる。
2R、左ストレートでダウンを取り返したかに思われた銀次朗だが、これは偶然のバッティング。クアルトは目の下をカットする。
銀次朗は3、4Rと距離を取って展開し、ジャブ・ボディと顔へのストレートでヒット&アウェイを見せる。
5R、銀次朗は右ジャブを当て、そこから左ストレート、右ボディフックとヒットを重ねる。
距離を掌握してきたかの銀次朗は6R、左ボディアッパーでクアルトを鈍らせる。
7R、クアルトのステップインにカウンターを合わせ始めた銀次朗は左ボディアッパーで遂にダウンを奪取。8R、銀次朗はさらに左ボディアッパーを追加しクアルトを削る。
9R、腹を効かせている銀次朗は右ジャブ、左ボディフックと上下に振る。そして左ボディフックを強打するとクアルトはダウン。立ち上がるが、銀次朗は連打から左ボディフックに繋いでこの試合3度目のダウンを与え、ここでレフェリーが試合を止めた。
無効試合となった前回から3カ月を経てベルトを手にした重岡は、「4月16日は熊本地震があった日でプレッシャーもあって、小さい頃から夢を持って頑張ってきたのでメチャクチャ嬉しいです」と戴冠を喜び、故郷の熊本に感謝した。