3150FIGHT vol.5

4/16 14:45 国立代々木競技場 第二体育館

重岡兄弟ともにKO勝ちで世界暫定王者に

第1試合/ライトフライ級 6回戦

日本

試合終了

タイ
1R・KO

 アマ5冠を成し遂げ6回戦でのデビューとなった岡は、開始から前に出てプレッシャーを掛け、さっそく右ストレート、左フックと打ちつける。そして右アッパーからの左フックを決めダウンを奪取。
 立ち上がったスリヤーを岡は強引には追わず、落ち着いて見据えると右ストレート。これでスリヤーを再び倒し、初回TKOでのプロ発進となった。
 1Rでの勝利に岡は「強い、実績のある選手とやりたいです」と笑顔を見せた。

第2試合/スーパーフライ級 6回戦

日本

試合中止

タイ
スリヤー棄権により試合中止

第3試合/スーパーバンタム級 6回戦

日本

試合終了

日本
判定ドロー

 両者オーソドックスで1Rから打ち合う。細川は先手を取り、小林が打ち合いに応じる形で返し2Rまで進行。
 3Rに入ると小林も前に出てどちらもショートパンチを振るい、4Rまでボディ打ちで削り合う。

 5R、小林は距離を取って足を使い出す。しかし6Rに入ると細川は間合いを詰め、アッパーを突き上げる。小林はこれにストレート、ワンツーで対抗。判定は1者が58-56で好戦的な細川を支持したが、2者が57-57でドローとなった。

第4試合/スーパーライト級 6回戦

日本

試合終了

日本
2R・KO

 1R、三好は身長180㎝の長身サウスポー。その右ジャブに対処しながら関根は前に出る。三好が放つ右ジャブの打ち終わりに関根は左フックを振り、徐々に三好の懐に入っていく。
 2Rも関根は三好の右ジャブをグローブで弾いて前進し、右ストレートからの左フック上下打ち。ロープ・コーナーに詰めた関根はボディで削り、そこからの左フック連打を決め三好を仕留めた。
 勝利した関根は「(長身の三好に対し)下から行く作戦が上手くいきました」と勝因を語った。

第5試合/スーパーフェザー級 8回戦

日本

試合終了

タイ
3 判定 0

 奈良井はリング中央を取り、1・2Rとプレッシャーを掛け展開する。3・4Rは両者ジャブの差し合いが中心となり均衡が破れない。
 5Rからプレッシャーを強めた奈良井は、6・7Rと左ボディ、左アッパーと攻めるがアーノンのガードに阻まれる。 
 最終8R、奈良井は右ストレート、左ボディと当てるがその後を繋げられない。79-73、79-73、80-73の判定3-0で勝利したが、「前回と一緒で倒せてないし、また帰って練習します」と笑顔はなかった。

第6試合/56.5kg契約 8回戦

日本

試合終了

フィリピン
5R・KO

 175㎝と身長で上回る中川に対し、168㎝のラングレスはボディフック、スイングフックと振り回す。中川はしかしストレートを突き刺しダウンを奪う(1R)。
 立ち上がったラングレスは2・3Rと左右のフックを上下に放って反撃。だが中川も3Rからボディ打ちで削っていき、4R終盤に左ボディフックでダウンを追加。
 そして5R、左ボディフックの連打から最後は左フックを顔に打ち込み、ラングレスをマットに沈めた。
 勝利した中川は「戦争なんかリングの上だけでいいと思います」とアピールし、誕生日だという夫人と家族をリングに上げ、普段の感謝を捧げた。

第7試合/IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦 12回戦

フィリピン

試合終了

日本
9R・KO

 サウスポーの銀次朗にクアルトはオーソドックス。両者初回から好戦的に展開し、クアルトが右ストレートを当てスリップダウンさせた後、再び右ストレートを当て銀次朗をダウンさせる。
 2R、左ストレートでダウンを取り返したかに思われた銀次朗だが、これは偶然のバッティング。クアルトは目の下をカットする。
 銀次朗は3、4Rと距離を取って展開し、ジャブ・ボディと顔へのストレートでヒット&アウェイを見せる。

 5R、銀次朗は右ジャブを当て、そこから左ストレート、右ボディフックとヒットを重ねる。
 距離を掌握してきたかの銀次朗は6R、左ボディアッパーでクアルトを鈍らせる。
 7R、クアルトのステップインにカウンターを合わせ始めた銀次朗は左ボディアッパーで遂にダウンを奪取。8R、銀次朗はさらに左ボディアッパーを追加しクアルトを削る。

9R、腹を効かせている銀次朗は右ジャブ、左ボディフックと上下に振る。そして左ボディフックを強打するとクアルトはダウン。立ち上がるが、銀次朗は連打から左ボディフックに繋いでこの試合3度目のダウンを与え、ここでレフェリーが試合を止めた。

 無効試合となった前回から3カ月を経てベルトを手にした重岡は、「4月16日は熊本地震があった日でプレッシャーもあって、小さい頃から夢を持って頑張ってきたのでメチャクチャ嬉しいです」と戴冠を喜び、故郷の熊本に感謝した。

第8試合/ヘビー級 8回戦

日本

試合終了

インド
1R・KO

 但馬はガードを固めて前進し、右ボディフック、左フックと連打に入り、さっそくフックでなぎ倒してダウンを奪う。
立ち上がったパーマを但馬は再度ロープに詰め、やはり連打からフックでダウンを与える。最後もコーナーに詰めて逃がさず、怒涛の連打をまとめレフェリーが試合を止めた。
これで5試合連続1R・KOとなった但馬は「物語はまだ始まったばかり。やってやるよ!」と気勢を上げ引き上げた。

第9試合/WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦 12回戦

プエルトリコ

試合終了

日本
7R・KO

 両者ともサウスポー。右ジャブをダッキングでかわすメンデスに優大は強振して圧力を掛けていく。
 2R、メンデスは頭を低くして優大のパンチをかわし組みついてくる。パンチを当てられずやり辛そうな優大だが、3Rは右ボディ、左ストレートと徐々にヒットを上げる。
 しかし4Rはメンデスがリーチを活かした左右ストレートとクリンチで優大を攻め込ませない。4Rまでの採点は1者が39-37で重岡、2者が38-38でイーブン。

 5R、メンデスはロープを背にして戦うが、細かな足運びとボディワークで優大の強打を発揮させない。しかしラウンド終盤、優大が打ち下ろしの左ストレートを決めダウンを奪いラウンドを終える。
 6R、優大は圧力を強めてメンデスを追う。メンデスは足を止めずオーソドックスに変わって優大の圧力をしのぐ。
 7R、優大がステップインから左ボディフックを打ち込むと、メンデスはマットに手を着きダウン。観念したように10カウントを聞き決着となった。

 世界初、兄弟で同日・同階級で王者となった優大は、「ここがゴールじゃない。むしろここからがスタート、改めて強くならなきゃと思ってます」とコメント。
 銀次朗もリングに上がり「2人で盛り上げるつもりでやっているので、これからもっと強くなってもっと目立っていきたいと思います」と応じ、最後は優大が銀次朗に感謝し、「2人で一緒に行けるところまで行ってやろうと思うので、どこまで行けるか応援よろしくお願いします」とファンに呼び掛けた。

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