2021-22 全日本選手権・女子FS

2021/12/25 17:00開始

坂本が3年ぶりVで五輪内定 樋口2位、河辺が3位

順位

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※各得点項目をタップで降順表示になります。

総括

【写真:坂本清】

 フィギュアスケートの全日本選手権は25日、さいたまスーパーアリーナで女子フリースケーティングが行われ、ショートプログラム(SP)トップの坂本花織(シスメックス)がフリーでも1位の154.83点をマーク。合計234.06点で3年ぶり2度目の優勝を飾り、北京五輪の代表に内定した。坂本は前回の平昌に続き、2大会連続で五輪代表権を手にした。

 SP2位の樋口新葉(明治大学/ノエビア)が合計221.78点で2位。SP3位の河辺愛菜(木下アカデミー)が合計209.65点で3位に食い込み、初めての表彰台に上がった。

 残り2枠の北京五輪代表は26日に発表される。

テキスト速報

1:大庭雅

【写真:坂本清】

大庭雅の演技がスタート。
SPの成績:24位(55.69点)

3フリップは前のめりだがこらえる。2アクセル+3トウループ、続く3サルコウはきれいな着氷。中盤のステップでは体を大きく使い迫力のある表現。後半、3ループも危なげない着氷。2度目の2アクセル+3トウループ、3ループからの3連続もリズムよく着氷。最後の3ルッツは詰まり気味で両手をついた。今大会女子最年長の社会人スケーター。安藤美姫さん振り付けで思い入れのある「タイタニック」を情感豊かに演じきった。

2:本田真凜

【写真:坂本清】

本田真凜の演技がスタート。
SPの成績:23位(55.73点)

2アクセル+3トウループをきれいに降りる。続くフリップは抜けてシングルになったが、3サルコウと2アクセルは立て続けに着氷。後半、3ループを降りたが2度目の3フリップは回転が足りず転倒。最後はファーストジャンプのサルコウがダブルになったが、2サルコウとの3連続につなげた。ジャンプのミスはあったが、セカンドジャンプに3回転をつけるなどブロック大会から難度を上げ、2年ぶりに戻ってきた舞台で会場を魅了した。

3:籠谷歩未

【写真:坂本清】

籠谷歩未の演技がスタート。
SPの成績:22位(55.80点)

冒頭の3ルッツは転倒、続く3フリップ、2アクセル+2ループ+2トウループの3連続はきっちりと着氷。演技後半、3サルコウ、3フリップ+2ループを降り、3ルッツに2トウループをつけてコンビネーションをリカバリー。最後の2アクセルもきれいに降りた。冒頭にミスは出たがその後は立て直し、持ち味の伸びるスケートで映画「ANASTASIA」の世界を表現した。

4:白岩優奈

【写真:坂本清】

白岩優奈の演技がスタート。
SPの成績:21位(56.93点)

3サルコウ、2アクセルと落ち着いて着氷したが、3ルッツでは転倒。続く3ループ+2トウループはきっちりと降りる。後半、フリップが抜けてシングルになり、2アクセルも両手をついて単独ジャンプに。最後の3ルッツも転倒。怪我の情報もあり全体的に調子が上がっていないように見え、フィニッシュ後は力を使い果たしたようになかなか立ち上がることができなかったが、最後まで気持ちを込めて滑り切った。

5:荒木菜那

【写真:坂本清】

荒木菜那の演技がスタート。
SPの成績:20位(57.11点)

3ルッツは高いジャンプでややこらえながら着氷、続く3ループ、3サルコウは危なげない着氷。3フリップも流れのあるきれいなジャンプ。後半、2アクセル+3トウループ、3トウループ+2トウループ、2アクセルからの3連続とコンビネーションジャンプをすべてきれいに降りた。西日本選手権1位での出場ながらショートは出遅れたが、終始柔らかな表情でしっとりと滑り、大きなミスなくクリーンに演じきった。

6:竹野仁奈

【写真:坂本清】

竹野仁奈の演技がスタート。
SPの成績:19位(58.36点)

3フリップはこらえてオーバーターン、3ルッツは両足着氷で転倒。3トウループはタイミングが合わずにジャンプできず。続く3サルコウは2トウループとのコンビネーションにして着氷。後半、2度目の3ルッツは2トウループとのコンビネーションにして着氷したが、3トウループは転倒。最後のアクセルはシングルになったが2アクセルとのシークエンスにつなげた。ジャンプがまとまらなかったが、質の高いスピンや丁寧な表現で「カルメン」を表現した。

7:浦松千聖

【写真:坂本清】

浦松千聖の演技がスタート。
SPの成績:18位(58.41点)

冒頭に3ルッツ+3トウループを着氷、3フリップはバランスを崩すが2アクセルはきれいに降りる。3フリップからの3連続は少し詰まったがリズムよく着氷。後半、2本目のルッツは抜けてシングルになったが、続く3ループは落ち着いて着氷。最後の2アクセルに2トウループをつけてコンビネーションをリカバリーした。女性ボーカルの「戦場のメリークリスマス」をしっとりと表現し、演技をまとめた。

8:松原星

【写真:坂本清】

松原星の演技がスタート。
SPの成績:17位(59.13点)

3ルッツをきっちりと降りたが、続く3フリップはダブルに。2アクセルからの3連続はリズムよく着氷。中盤の3ループも柔らかな着氷。ゆったりとしたコレオシークエンスから演技後半へ。3サルコウ+3トウループを立て続けに2度きれいに着氷し、最後の2アクセルもきれいに降りた。得意の3回転+3回転を演技後半に2回入れる攻めの構成でミスを最小限に抑え、映画「ピアノレッスン」の世界を豊かに表現した。

9:竹野比奈

【写真:坂本清】

竹野比奈の演技がスタート。
SPの成績:16位(59.33点)

冒頭のルッツは抜けてシングルに。続く3フリップは詰まり気味の着氷となりオーバーターン。2アクセル+3トウループ、3サルコウはいずれも流れのあるきれいなジャンプ。後半、3ルッツはオーバーターンとなったが2トウループにつなげ、2アクセルから2サルコウの3連続、3トウループときれいに降りた。ルッツとフリップがうまくはまらなかったが、ラストシーズンの全日本で、映画「タイタニック」の物語を柔らかに、かつ力強く演じきった。

10:佐藤伊吹

【写真:坂本清】

佐藤伊吹の演技がスタート。
SPの成績:15位(59.38点)

2アクセル+3トウループ、3ループ、3フリップ、3サルコウ+2トウループと、序盤に4つ続くジャンプをすべて着氷。演技後半、3トウループ、2アクセルからの3連続も降り、最後の3サルコウもしっかりと降りた。最初から最後まで表情豊かにダイナミックな滑りで大きなミスのない演技を披露し、フィニッシュ後は嬉しそうにガッツポーズを見せた。

11:横井ゆは菜

【写真:坂本清】

横井ゆは菜の演技がスタート。
SPの成績:14位(59.84点)

冒頭の2アクセルは流れのある大きなジャンプ。会場の手拍子に乗って3フリップも余裕のある着氷、続く3ループもきれいに降りる。中盤の2アクセル+3トウループはこらえきれず転倒。演技後半、3ルッツでこらえるが2トウループにつなげる。単独の3ルッツも落ち着いて着氷し、3サルコウ+3トウループ+2ループの3連続も音楽に合わせて着氷。1つ転倒があったが、持ち前の力強い演技で「クイーンメドレー」を演じきり、会場を盛り上げた。

12:吉田陽菜

【写真:坂本清】

吉田陽菜の演技がスタート。
SPの成績:13位(61.35点)

冒頭の3アクセルはこらえきれずステップアウト。続く2アクセル+3トウループはフリーレッグがかすったように見えたが着氷し、3フリップも着氷。中盤に入れたコレオシークエンスから3ループも着氷。演技後半、3ルッツはこらえながらの着氷で単独に抑え、続く2本目の3ルッツに3トウループをつけてリカバリー。3サルコウからの3連続も落ち着いて着氷。3アクセルも含めて細かなミスは出たが、曲の盛り上がりとともに力強く見せる終盤のステップなど、最後まで丁寧に演じきった。

13:山下真瑚

【写真:坂本清】

山下真瑚の演技がスタート。
SPの成績:12位(61.84点)

3ルッツ+3トウループ+2トウループをきれいに着氷し、3フリップも流れのある着氷。3ループは転倒したが、2アクセルはしっかりと着氷。中盤の3ルッツ+3トウループはやや回転不足気味だがこらえ、再び単独の2アクセルを着氷。場内の手拍子に乗り、太鼓のリズムに合わせたステップから最後の3サルコウ+2トウループを確実に降りた。転倒はあったが、映画「SAYURI」の世界をしっとりと表現して演技をまとめ、フィニッシュ後はホッとしたように表情を崩した。

14:柴山歩

【写真:坂本清】

柴山歩の演技がスタート。
SPの成績:11位(62.48点)

3ルッツ+3トウループ、2アクセル、3ループと続けてきれいに着氷。中盤の3フリップもきっちりと降りる。演技後半、曲がテンポアップして場内の手拍子に乗り、両手を挙げた3ルッツからの3連続、2アクセル+3トウループ、3サルコウとすべてきれいに着氷した。今大会最年少でジュニアからの推薦出場となった13歳。「ドン・キホーテ」の曲に乗って最初から最後までのびのびとクリーンに滑り切った。

15:田中梓沙

【写真:坂本清】

田中梓沙の演技がスタート。
SPの成績:10位(63.92点)

スピードに乗って3ルッツ+3トウループを着氷、続く3ループ、3フリップも落ち着いて着氷する。中盤の2アクセルはややこらえながら着氷し単独に抑える。演技後半、3サルコウは抜けてダブルになり転倒。コレオシークエンスのスパイラルポジションでは拍手も。終盤の2アクセルはコンビネーションにできず、3ルッツはこらえながらなんとか2サルコウへの3連続につなげた。後半のジャンプに乱れが出たが、「序奏とロンド・カプリチオーソ」をしなやかに演じた。

16:千葉百音

【写真:坂本清】

千葉百音の演技がスタート。
SPの成績:9位(64.41点)

3ループをきれいに着氷し、3ルッツ+3トウループもやや詰まったがこらえて着氷、続く2アクセルもきれいに降りる。中盤の3サルコウ、3フリップ+2トウループも落ち着いて着氷。演技後半、3フリップからの3連続もリズムよく決め、単独の3ルッツもきれいに着氷。終盤、スピードに乗ってコレオシークエンスに入ったが途中で転倒。最後は回転の速いレイバックスピンでフィニッシュ。惜しいミスはあったが、切れのあるジャンプとスピード感のあるスケーティングで持ち味を出し切った。

17:渡辺倫果

【写真:坂本清】

渡辺倫果の演技がスタート。
SPの成績:8位(65.07点)

冒頭に挑んだ3アクセルは片足できっちり着氷。続く3ルッツから3サルコウの3連続、3ループも落ち着いて着氷する。3ループ+2トウループのコンビネーションも危なげなく着氷。演技後半、2アクセル+3トウループ、単独の3ルッツ、3フリップとすべてのジャンプをきれいに降りた。3アクセルの着氷から勢いに乗り、「カルミナ・ブラーナ」の力強い音楽に合わせて迫力たっぷりに演じきった。フィニッシュとともに両手で力強いガッツポーズ。場内はスタンディングオベーションに包まれた。

18:住吉りをん

【写真:坂本清】

住吉りをんの演技がスタート。
SPの成績:7位(67.39点)

冒頭4トウループに挑むも転倒。3フリップはバランスを崩してステップアウトしたが、続く2本目の3フリップに3トウループをつけてリカバリー。3ループはきれいな着氷。演技後半、2アクセル+3トウループを着氷し、3ルッツからの3連続は3つ目で詰まったが飛びきる。最後の3サルコウも着氷し、レイバックスピンでフィニッシュ。冒頭の大技は決まらなかったが、力強い前半から柔らかさのある後半と演じ分けて映画「ムーラン」の世界を表現した。

19:松生理乃

【写真:坂本清】

松生理乃の演技がスタート。
SPの成績:6位(72.31点)

冒頭の3ルッツ、続く3フリップと立て続けに転倒したが、2本の単独2アクセルを落ち着いて着氷。演技後半、3ルッツ+3トウループ+2トウループの3連続、3サルコウ+3トウループ、3ループ+2トウループとコンビネーションジャンプをすべて着氷。最終グループの緊迫感の中で序盤に痛いミスが続いたが、その後は立て直し、持ち味の伸びのあるスケーティングと体を大きく使った表現で「月光」をしっとりと演じきった。

20:三原舞依

【写真:坂本清】

三原舞依の演技がスタート。
SPの成績:5位(73.66点)

3ルッツ+3トウループをスピードに乗って着氷、ターンからの2アクセルも流れのある着氷。3フリップ、ターンの連続から3サルコウもきれいに降りる。演技後半、アクセルが抜けてセカンドジャンプもシングルになるが、続く3ルッツに3トウループをつけた3連続にしてリカバリー。3ループ+2トウループもきっちりと決めた。中盤のアクセルに痛いミスが出てコンビネーションの重複が出てしまったが、柔らかさのあるスケートで「森の妖精」の世界を表現した。

21:宮原知子

【写真:坂本清】

宮原知子の演技がスタート。
SPの成績:4位(73.76点)

3ルッツ+3トウループ、2アクセル、3ループを続けてきれいに着氷。中盤の3サルコウも落ち着いて降りる。演技後半、3フリップからの3連続を降りたが、単独の3ルッツは転倒。最後の2アクセル+3トウループは着氷した。中盤から後半にかけては緊張感からかやや不安定なジャンプとなったが、質の高いスピンとステップで「トスカ」の壮大なプログラムで会場を魅了した。

22:河辺愛菜

【写真:坂本清】

河辺愛菜の演技がスタート。
SPの成績:3位(74.27点)

冒頭の3アクセルをきれいに着氷。続く3ルッツはこらえた着氷となりセカンドをダブルに抑える。3ループもこらえながらの着氷で、2本目の3ルッツもオーバーターンに。演技後半、2アクセル+3トウループ+2トウループは落ち着いて着氷。3フリップに3トウループをつけてこらながらもリカバリーし、最後の3サルコウもきれいに降りた。プレッシャーのかかる場面で大技をクリーンに決め、ミスからのリカバリーなど緊張の中にも冷静な試合運びを見せた。

23:樋口新葉

【写真:坂本清】

樋口新葉の演技がスタート。
SPの成績:2位(74.66点)

冒頭の3アクセルはステップアウトでこらえる。3ルッツ+3トウループはリズムよく着氷、3サルコウも落ち着いて着氷。スピンを1つ挟み、2アクセルもきれいに決める。演技後半、3ルッツ+3トウループはやや回転不足気味ながら着氷、3ループを3連続のコンビネーションにし、最後の3フリップもきれいに降りた。終盤は場内の大きな手拍子に合わせて表情豊かにステップを踏む。3アクセルは惜しくもクリーンには決まらなかったが、それ以降の要素を大きなミスなく決めて観客を「ライオン・キング」の世界に引き込んだ。リンクを上がるとコーチと抱き合って涙を見せる姿も。

24:坂本花織

【写真:坂本清】

坂本花織の演技がスタート。
SPの成績:1位(79.23点)

2アクセルは余裕のある大きなジャンプ。3ルッツ、3フリップ+2トウループ、3サルコウもすべて流れのあるきれいな着氷。演技後半、3フリップ+3トウループ、2アクセル+3トウループ+2トウループの3連続も危なげの無い着氷。最後の3ループもクリーンに降りた。樋口の好演技の直後に迎えた緊張感のある最終滑走だったが、隙の無いほぼ完ぺきな演技。最初から最後までスピードを保ってリンクを駆け抜けた。

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