「聞くことは恥ではない」オリックス・九里亜蓮の移籍1年目 さらなる進化でパ12年ぶり記録狙う
「聞きに行くことは恥ずかしいことじゃない」。レジェンドから習得したフォーク
チームメイトにはすでに習いました。平野(佳寿)さんにフォークを聞きましたし、ペータ(山下舜平大)には真っ直ぐを、(宮城)大弥には、投げるイメージやどういう意識でキャッチボールをしているかを聞きました。自分のチームだけに限らず、他球団の選手であっても聞きに行くことは恥ずかしいことじゃないと思うんです。普通に気になった人にはどんどん聞きますね。
――例えば平野投手のフォークはどういったところが参考になりましたか?
平野さんはフォークを投げるときに投げミスがないので。どういう握りでどういう感覚で投げていますか? と話を聞きに行って、握りを聞いて、感覚も聞きました。元々僕もフォークは投げているんですけど、より良いフォークになればいいなという思いです。
――九里投手が「今年化けそうだな」と注目している選手はいますか?
富山(凌雅)ですかね。トミー・ジョン手術明け2年目ですが、話をしているなかで今年にかける思いや、やりきってやるぞという気持ちは伝わってきたので、やってくれるんじゃないですか。僕も1年目なんで負けるわけにはいかない。
あとはキャプテンの頓宮(裕真)がやってくれると思います。「俺が投げたときには絶対打てよ!」 ってプレッシャーをかけています(笑)。昨年悔しい思いをしていると思いますし、今年はやってくれると思います。
――頓宮選手は岡山理科大学附属高校・亜細亜大学の後輩ですね。先輩の頼みとあれば聞かないわけには。そんな後輩たちが王座奪還に燃えるなか、九里投手の個人的な目標は?
200イニング投げることです。200イニング超えたピッチャーは、多分2018年の菅野(智之)さんが最後だと思うんですけど、パ・リーグではそれよりまた前になると思います(編集部注:2013年オリックス・金子千尋投手/現北海道日本ハム 二軍投手コーチ)。特にいまは分業制って言われているじゃないですか。そのなかでもやっぱり先発として強いこだわりを持っていますし、ローテーションで回っているピッチャーは、年間を通してやっぱりそれくらいのイニング数を目指さないといけないと思っていますので。しっかりと自分の中の目標としてやっていきたいです。
――最後にファンに注目してほしいところを教えてください。
まずは試合で投げているところ。あとは、あの……シーズン入ると人が変わるって言われるんですよね。
――人が変わる、とは(笑)?
自分では意識していないんですけど、風を切って歩いているとか、オラオラしてるってよく言われるんですよ(笑)。(鈴木)誠也にもTV番組でモノマネされるから、(東京ヤクルト)中村悠平さんに「僕、そんなオラオラしてるように見えますか?」って聞いたら、「めっちゃしてる!」って。みんなに言われるし真似されるし……だから、どこを見てほしいかって聞かれたら、そこがいいのかなって思っています(笑)
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インタビュー・文 パ・リーグインサイト海老原 悠
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