2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【天理】伝統ある紫のユニホームを導く「ダブルキャプテン」(奈良県)

毎日新聞

センバツ出場を決め、喜ぶ天理の選手たち 【木谷郁佳撮影】

同じ釜の飯食い、培ったチームワーク

 甲子園の歴史に幾多の名勝負を刻んできた天理。おなじみの紫色のユニホームが、3年ぶりのセンバツにまもなく登場する。昨年1月に就任したOBの藤原忠理監督が率いるチームの信条は「チームのために」。部員たちは「白球寮」で寝食を共にしながら、チームワークを培っている。

 今チームは「ダブルキャプテン制」を導入しており、永末峻也選手と赤埴幸輝選手の2人が部員たちをリードする。6日のキャプテントークに出席した永末選手は、「最初は正直びっくりした」と言いつつ、「全体をまとめるのは自分。プレーで見せるのが赤埴」と2人の役割分担を説明した。〝相棒〟である赤埴選手とは仲が良く「キャプテンシーがある」という評価だった。

 1901年創部と長い歴史を誇る野球部には、父や兄も天理のユニホームに袖を通していたという部員もいる。下坊大陸投手の父晃弘さんは1986年夏に天理の甲子園制覇を経験し、冨田祥太郎選手の父信一郎さんも1997年センバツで優勝を達成。「親子での甲子園制覇」の夢も広がる。

M-1の敗者復活を見て思い描く「下克上」

大会前に主催者が天理の選手20人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 天理が1回戦で対戦するのは山梨学院。今大会も含めると過去10年で6度のセンバツ出場を果たしており、一昨年は優勝、昨年もベスト8に入っている。アンケートでは、前田奨太選手が、同じ小・中学校だった選手がいる山梨学院との対戦を希望していた。他の選手は、昨秋の近畿大会準決勝で苦杯をなめた東洋大姫路との再戦を望む声が多かった。この試合で先発だった酒井大成投手は冬場の練習を乗り越えた自信をにじませつつ、リベンジの炎を燃やしていた。

 趣味でドラマ鑑賞と答えた選手が複数いた。「韓国ドラマを見ること」という回答もあり、韓国スターが人気を集める今どきの若者らしさが垣間見えた。豊田竜都選手が挙げたのは「M-1グランプリの敗者復活をみること」。好きな言葉も「下克上」だった。

 将来の夢はプロ野球選手が最多。伊藤達也選手ら3人はメジャーリーガーを夢見ていた。

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