2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【二松学舎大付】大都会のど真ん中から東京王者が聖地へ乗り込む(東京都)

毎日新聞

センバツ出場を決めた二松学舎大付の選手たち 【長谷川直亮撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。 

「野球部員である前に高校生であれ」

 桜の名所として知られる千鳥ケ淵のすぐそば。周辺には高級マンションやテナントビルも建ち並び、日本武道館や皇居もほど近い。そんな東京のど真ん中から二松学舎大付が高校野球の聖地・甲子園に乗り込む。

 野球部が練習するのは校舎から約30キロ離れた千葉県柏市内のグラウンド。寮も併設されており、選手たちはそこから日々通学している。創部は1958年で、今大会を含めて春8回、夏5回甲子園に出場。春は1982年に準優勝に輝いており、当時エースとしてマウンドに立っていたのが市原勝人監督だった。指導方針は「野球部員である前に高校生であれ」だ。

 特色ある練習として挙げたのは、英国やインドで盛んな「クリケット」のバットを使った打撃練習。大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手も取り入れているといい、手首を返さず面で打つ時間を長くすることを意識できるようになることを目指している。日笠雅凰主将は、6日のキャプテントークでもこの取り組みを紹介し、「打球が強くなり、打ち損じてもヒットになるケースが増えた」と、手ごたえを口にした。

 アンケートでは回答した24人のうち17人が「最も印象に残った思い出」に修学旅行を挙げた。昨秋の東京都大会と日程が重なったこともあり、野球部員は参加ができなかった。そのため、1月に野球部だけの特別な修学旅行が実施されたという。修学旅行以外の回答では、1年生ながら4番を務める早坂健太選手が「ジンベイザメを初めてみたとき」記した。

消防士に警察官……多種多様なナインの夢

大会前に主催者が二松学舎大付の選手24人に実施した「将来の夢」のアンケート結果 【毎日新聞】

 元プロ野球・ロッテの初芝清さん、大リーグ・カブスの鈴木誠也選手、巨人の秋広優人選手ら著名なプロ選手がOBに名を連ねる二松学舎大付。選手たちの夢は多種多様だ。アンケートで最も多かった将来の夢は「消防士」の5人、次いで「警察官」が3人だった。他にも、会社員や自営業、公務員などさまざまな仕事が上がった。「プロ野球選手」と答えたのは2人。エースの及川翔伍投手は「野球関係の仕事」を挙げた。

 趣味も様々だ。最多は「散歩」で9人。カラオケや音楽鑑賞、映画鑑賞、漫画を好む選手が多かった。熊木涼太選手は「キングダム」を愛読。石川将太郎選手は「長距離を走ること」と答えた。

 対戦を希望する相手は、東洋大姫路を挙げた選手が20人に上った。明治神宮大会で対戦し敗れた相手で、この試合に先発した河内紬投手も「甲子園の舞台でリベンジしたい」と闘志を燃やす。

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