【スキー】ノルディック複合 ジュニア世界選手権 団体スプリントで0.5秒差に泣いた2人が悔しさ晴らす銅メダル!混合団体も2大会連続のメダルを獲得
成田絆選手(ガリウムスキークラブ)の男子個人グンダーセン銀メダルを含め、今大会3つのメダルを手にした複合チーム。最初のメダルとなったのが、13日に行われた男子団体スプリントでした。
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男子団体スプリント0.5秒差に泣いた2人が悔しさ晴らす銅メダル!
昨年の団体スプリントではゴール前でノルウェーと激しく競り合い、0.5秒差でメダルを逃した日本チーム。その試合に出場していたのが両選手で、山﨑選手は「その悔しさは確実にモチベーションに繋がった」と明かし、「絶対に表彰台に立つという強い意志で臨みました。目標を達成できたことは素直に嬉しい」と喜んでいました。
〇男子団体スプリント結果
1位 オーストリア
2位 ノルウェー +46.9
3位 日本 +51.6
男子団体スプリント15kmレース
同じ13日に行われた女子団体スプリントには、池田葉月選手(早稲田大学)と藤原柚香選手(札幌日大高校)が出場。この種目が初採用となった昨年大会では金メダル獲得の快挙を成し遂げた2人でしたが、今年はジャンプ8位の出遅れを挽回できず9位でした。
1位 フィンランド
2位 スロベニア +57.5
3位 ドイツ +1:12.9
9位 日本 +2:37.6
過酷すぎる1日2レースでジュニアチームが奮闘
昨年3位の日本は成田選手、森恢晟選手(東海大学)、池田選手、藤原選手の4人で2大会連続メダルに挑むと、前半ジャンプは6位にとどまり、1位のドイツとは1分20秒、3位オーストリアとは22秒差で後半へ。
男子が5km、女子が2.5kmを走る15kmレースは、女子個人5kmレース終了から約3時間、男子個人10kmレースから約2時間後にスタート。先頭はドイツが独走するも2位以下は混戦となる中で日本は順位を上げ、2位で最終走者の森選手へ。森選手は、今大会個人戦の金メダリストであり、今季ワールドカップでも30位以内の成績を残しているオーストリアのアンカー、パウル・ヴァルヒャー選手の追い上げに屈したものの4位以下に大差をつけて3位でゴールしました。
混合団体でカギとなったのが個人戦後の体力回復。日本チームはしっかり休養を取ったことが後半の追い上げにつながりましたが、森選手だけは「寝巻きで過ごしたことが効果あった」と、独自の回復法で乗り切ったそうです。
〇混合団体結果
1位 ドイツ
2位 オーストリア +25.6
3位 日本 +38.3
混合団体15kmレース
「(団体スプリントは)今年こそはメダルを必ず取る!というのがありました!昨年は作戦不足がありましたが、今年はしっかり作戦を立てて勝負することができました。レース展開もほぼ作戦通りでメダルを獲得できたので嬉しかったです。今までにないくらい初戦からバタバタした大会で、初めて1日に2試合という過酷なレースでしたが、みんな同じ条件なので何も気にしないようにしていました。個人戦のレース後あまり時間がないため、少しダウンした後は休憩スペースでストレッチなどをして休憩しました。混合団体も3位表彰台でとても嬉しかったし、思い出に残る試合でした!応援ありがとうございました!」
山﨑叶太郎
「団体スプリントでは目標にしていた表彰台に立つことができ、絆と2人で力を合わせた成果を形にできたことが嬉しかった。支え合いながらレースに臨み、最後まで攻める姿勢で臨めたのはすごく良かった。去年の悔しさは、確実にモチベーションに繋がったかなと思います。今年は最後のジュニアということもあり、絶対に表彰台に立つという強い印象を持って臨みました。目標を達成できたことは素直に嬉しい」
池田葉月
「団体スプリントは全くかみ合わないジャンプになってしまい、後半は上位を狙って最初から速めのペースで入ったけれど、前後に走力の高い国がいたり、夕方のレースでカリカリのコースになっていたりする中で上手く対応できなかった。最後の混合団体は、チームのメンバーのおかげでメダルを獲得することができました。いいジャンプができなかった分、走りで貢献できるよう最後まで力を出し切れたと思います。個人戦のレース後にしっかり休みを取り、コーチとチームメイトの間で作戦を共有することができたので、迷いなく2.5km走ることができました。心強いメンバーが揃っている中で、私も思いっきり走って貢献したい気持ちがとても強かったです。レース終盤はなかなか体が動かなくなってしまったけど、団体戦なので少しでも前でつなげられるようにという思いで頑張ることができた」
藤原柚香
「団体戦も悩みや不安要素が勝ってしまうようなジャンプで、申し訳ない気持ちと、私以外の3人は今年が(世界ジュニア出場)最後なので、せめてクロカンで貢献できるようにと最初からペースを上げて、前の選手を抜かす勢いでいきました。疲労がたまった中で順位を上げられたのは、3人に自分のせいで悔しい思いをさせたくないという気持ちと、団体スプリントと個人戦の悔しさはラストレースでしか晴らせないと思ったので、前の選手をめがけてペースを気にせず、とりあえず全力で走ることができました。3位でしたが、個人戦も団体戦も全てにおいて納得がいかず、悔いの残る大会でした」
森恢晟
「団体戦もジャンプとクロスカントリーで今できるパフォーマンスを出すことができたので、その点は良かった。しかし、クロスカントリーでは個人戦1位の選手と一緒に走ることになって、相当な実力差を感じ、自分の実力を知ることができた。その差を埋めるためにももっと練習に取り込もうと思いました。団体戦が始まるまでの時間はできるだけリラックスし、体を回復させるために寝巻きで過ごしていました。その甲斐あってか、疲労感もあったのですがパフォーマンスが落ちている感じはなかったので、効果があったのではないかと思っています」
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