練習での失敗を生かす。試合で実現できたのは“落ち着き”の結果

【©ジャパンラグビーリーグワン】

浦安D-Rocks(以下、浦安DR)を江東区夢の島競技場に迎え、ホストゲームに挑んだリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)。前半を15対22のビハインドで折り返したものの、後半に4トライを挙げ突き放せば、守っては無失点。同会場におけるスポーツ大会最多観客数を更新する3,065人の声援が後押しとなり、44対22で今季初の勝ち点5を獲得した。

第2節以来およそ1カ月半ぶりとなる勝ち星に、BR東京にはようやく笑顔が戻った。試合を終えたタンバイ・マットソン ヘッドコーチは「良くやった」とチームを称えた。

重要課題だったラインアウトを安定させることに貢献したのは、今季初先発の山本嶺二郎。「1週間しっかりと話し合って準備した」と挑めば、ラインアウト成功率80%台後半の成功率を誇った。

だが練習では「自分がどうにかしようと思い過ぎて、いつもはしないようなプレーに走ってミスを重ねてしまった」と振り返る。練習で失敗したからこその、本番の落ち着きだった。

「自分の仕事をしっかりとこなせば、ラインアウトも取れることが分かった。一貫してやり続けます」

また2トライを挙げたセミシ・トゥポウは、プレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得。力強い走りにハイボールキャッチでも役目を果たして、チームに勢いをもたらした。

「ノンメンバーが良い準備をしてくれて、コーチからは良いアドバイスももらえました。だから自信を持ってゲームに挑めた」と晴れやかな表情を見せる。

後半のスコアは29対0。今季苦手としていた後半に勢いをつかめたことは、チームにとって大きな自信となる。

TJ・ペレナラは言った。

「人間とはできないことが続くと癖になり、悪いサイクルが続いてしまうものです。でも今日はそれを止めることができた。この勝利を足掛かりにしたいと思います」

そして付け加えたのは、プロフェッショナルスポーツプレーヤーとしての在り方だった。

「勝っても負けても、来週には再び良いスタートを切らなければいけません。今日は良い試合の終わり方ができましたが、しっかりとリカバリーをして、次戦に向けハードワークをしたいと思います。この旅路がとても大切です」

そう、われわれはまだ旅の途中。来週も変わらず、新たなゲームへと挑む。

またこの日は、BR東京のルル・パエアと浦安DRの松本壮馬がそれぞれリーグワン初キャップを獲得。
パエアは「できる限り自分の役割を実行しよう」と出場3分間を全うし、アーリーエントリーの松本は「学生ラグビーとは雰囲気が違いましたが、思ったよりも緊張しなかった。この経験を次に生かしたい」と飛躍を誓った。

(原田友莉子)

※リンク先は外部サイトの場合があります

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、ラグビー日本最高峰リーグです。 日本代表選手や海外のスター選手が数多く在籍し、世界トップレベルのラグビーをご覧いただけます。 ラグビーファンの方も、ラグビーの試合をまだ観たことのない方も、ラグビー観戦は決して難しいものではありません! 2024-25シーズンのスローガンは「Welcome to Rugby 世界最高峰の熱狂を一緒に楽しもう」。 お一人さまでも、ご家族・友人と一緒でも、それぞれの「リーグワン」をお楽しみください。スタジアムでお待ちしています!

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント