早大ラグビー蹴球部 チーム佐藤完結 『荒ぶる』への思いは後輩に託された

チーム・協会
追い出し試合 2月9日 早大・上井草グラウンド
【早稲田スポーツ新聞会】記事 村上結太、写真 安藤香穂、伊藤文音

 全国大学選手権決勝での敗戦から4週間弱、春の兆しが感じられる早大上井草グラウンドで4年生の追い出し試合が行われた。4年生が赤黒ジャージーに袖を通し、和気あいあいとした雰囲気の中、上井草グラウンドでの最後のプレーを楽しんだ。

笑顔でボールキャリーする亀山 【早稲田スポーツ新聞会】

 初めに行われたのは4年生チームと下級生チームの対戦。安恒直人(スポ4=福岡)のキックオフから始まったこの試合では、笑いの絶えないイレギュラーなプレーが連発するものの、しっかりと身体をぶつけ合う場面も見られた。主務としてチームを支えてきた小野史裕(スポ4=東京・本郷)がコンバージョンキックを成功させるなど、ラグビーを楽しむ4年生スタッフの姿も目立ち、暖かい日差しが差し込む上井草グラウンドで下級生との最後の交流を楽しんだ。アーリーエントリー制度により、早くもリーグワンの試合のメンバー入りを果たした佐藤健次(スポ4=神奈川・桐蔭学園)はビデオ通話での参加となった。

コンバージョンキックをする小野 【早稲田スポーツ新聞会】

 続いて、学年ごとに4年生へ指名制でメッセージを伝えるという恒例行事が行われた。杉村利朗(社1=東福岡)が亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)を、森田倫太朗(スポ2=兵庫・報徳)が鈴木風詩(社4=国学院栃木)を指名するなど、寮で寝食を共にしてきた先輩方にこれまでの感謝を伝えるタックルを披露し、会場を沸かせた。また、狭間大介(スポ2=福岡)と小林光晴(文1=福岡)は安恒を指名し、憧れの先輩を相手に『福高タックル』で別れを伝えた。また、最後にはファンとの交流時間も設けられ、笑顔でサインや記念写真に応じる選手たちの様子がうかがえた。

森田のタックルを受ける鈴木 【早稲田スポーツ新聞会】

 あと一歩、届かなかった『荒ぶる』。しかし、これまで『Beat Up』というチームスローガンのもと、いくつもの勝ち星を重ねてきた彼らの勇姿は後輩たちの『日本一』への思いをさらに強めたことだろう。
 野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)が率いる早大は今年こそ日本の頂点へ。早大ラグビー部の新たな旅が始まる。

コメント

宮尾昌典(スポ4=京都成章)

ーー今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか
 遊びみたいな、息抜きみたいな感じで楽しかったです。

ーー改めてどんな4年間でしたか
 学生生活楽しかったです。

ーー同期へのメッセージをお願いします
 みんな社会に出てそれぞれ頑張ってくれたらいいと思います。

ーー後輩へのメッセージをお願いします
 ラグビーと遊びを両立させて楽しんでほしいと思います。

安恒直人(スポ4=福岡)

ーー今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか
 上井草でできる最後のラグビーだったので、4年間の楽しい思い出を振り返りながらプレーできましたし、4年生のみんなと一緒に試合できて楽しかったです。

ーー改めてどんな4年間でしたか
 すごく充実した4年間で、早稲田でしかできない経験も沢山させてもらったので、本当に早稲田を選んでよかったなと思います。

ーー同期へのメッセージをお願いします
 卒業しても仲良くしてください。そして、ラグビー見に来てね!

ーー後輩へのメッセージをお願いします
 僕たちは決勝で負けてしまいましたが、あの舞台を経験できたことは財産だと思うので、これを糧に必ず優勝して欲しいです。

細矢聖樹(スポ4=国学院栃木)

ーー今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか
 最後にこのグラウンドで赤黒を着てプレーすることができたので楽しかったです。

ーー改めてどんな4年間でしたか
 ラグビーだけではなく、人間的に成長できた4年間だったと思います。メンタル的にも、色々な面で成長できました。

ーー同期へのメッセージをお願いします
 4年間ありがとうという感謝の思いでいっぱいです。

ーー後輩へのメッセージをお願いします
 僕たちの代ではすごく悔しい思いをしたので、来シーズンでは必ず優勝して欲しいなと思います。

小野史裕(スポ4=東京・本郷)

ーー今日の追い出し試合を振り返っていかがでしたか
 こんなに多くの方々に来ていただけると思わなかったので、とても嬉しく思います。

ーー改めてどんな4年間でしたか
 色々な立場から部に携わらせていただけて、この4年間は本当に僕の宝物だと思っています。

ーー同期へのメッセージをお願いします
 宝物である4年間を一緒に過ごせた同期のみんなをこれからも頼りにさせていただきます。

ーー後輩へのメッセージをお願いします
 一生懸命、死ぬ気で頑張ることがラグビー部のでの4年間を肯定することになると思うので、後悔がないようにやり尽くして欲しいなと思います。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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