新しいヒロイン2025《97期生・吉田 鈴》
よしだ・りん=2004年2月21日
今月21日は21歳の誕生日。3月、ルーキーとして新しいスタートを切る。年明けから用具、ウェアなど新しいスポンサー契約が決まった。調整にも熱が入るといものだろう。
姉・優利はひと足早くUSLPGAツアーでシーズンをスタート。妹もJLPGAツアーで注目が集まるひとりだろう。「姉はアマチュアの時から、トップで戦っていた。マネをしているわけではないけど、近くにいると参考にすることが多い。プレースタイルは似ていないと思います。思考、コースの攻め方などは違う。でも、いろいろなことでプラスになる面が多い。ありがたいと感じます」と話した。
とはいえ、傍目からみていて、似ているなぁ、と思うことが。トークだ。質問をよく聞いて、理路整然と説明する。常々、たいしたものだ-と吉田姉妹を取材するたびに感心することのひとつ。「私の考えていることを、わかりやすく言葉にして伝えることが大切です。そうすれば、アスリートとして応援してくださる方が多くなるでしょう。プレーする立場として、そうすることでものすごく励みになります」と説明した。
しかし、目標とする選手は、古江彩佳。「メジャーで優勝する勝負強さ。それからプレーを拝見しているとスイング、リズムなど、あこがれるプレーヤーです。また、世界に出てみると、それほど体形に恵まれているわけではありません。それでも、トップに。本当にお上手です。あのうまさが私もほしい」と、いう。
得意クラブはユーティリティーだ。とりわけ、7Wが最大の武器。「長めのミドルホールなどに使う。距離が180ヤードぐらい。クラブを握ると良いイメージが、すぐにわいてきます。しかも、ハイボールで、グリーンにボールを止めることができる確率が高い」と、ひと息ついて、「4Uも」と加える。
「それほど、飛距離が出るほうではないし、テクニックとマネジメントでどう補うかがポイントでしょう。パー5でバーディーをとる。ギャラリーの皆さんが盛り上がります。細かいところを武器にしてツアーを戦う。迷ったら、いいショットを打てません。だから、キャディーさんのアドバイスは大切ですけど、自分のジャッジを大切にします。攻めることを第一にする姿勢を忘れずに」と、腹を据えた。
最終プロテスト、QTファイナルステージなど、最終日のチャージが目を引く。謙虚に精進。あきらめない-。(青木 政司)
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