松山英樹が「ファーマーズ・インシュランスOP」で1位!? 32位タイじゃないの?
ツアー開幕から好調。松山英樹の強さを裏付けるデータとは?(写真は2025年ファーマーズ・インシュランス・オープン 写真/Getty Images) 【ゴルフサプリ】
アメリカPGAツアー「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で松山英樹は「1位」だった。え!? 通算1オーバーで32位タイの間違いでは? と思う方も多いかもしれません。確かに公式の成績はその通りですが、スタッツには今シーズンの年間ポイントランキングでトップを走る好調さを裏付ける数字が表れていました。
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リーダーズボードでは9打差の32位だが
最終日の松山はバーディが18番パー5のひとつだけ。10番からの3連続ボギーなどもあり、76とスコアを4つ落としてのフィニッシュでした。
優勝したハリス・イングリッシュとは9打差の32位。リーダーズボードに出る成績は物足りなく感じます。
「グリーンを狙ったショット」の貢献度はダントツ
注目すべきは、PGAツアーが集計しているスタッツです。
パー4とパー5のティショットを除き、フロントエッジから30ヤード以上の距離からグリーンを狙ったショットのスコアへの貢献度を示したのが「ストロークゲインド・アプローチ・トゥ・グリーン」。この部門で松山は今大会「6.497」で1位でした。
優勝したイングリッシュは「3.961」でこの部門4位。2位は日本ツアーでもおなじみのチャン・キムで「5.720」と、数字を見ても松山が抜けていたことがわかります。
ちなみに日本では「アプローチ」というとグリーン周りのショートゲームを意味しますが、これは「アラウンド・ザ・グリーン」となります。
シーズンのスタッツでも松山はこの部門で2位となっています。
グリーンを狙ったショットでバーデイチャンスを作り、スコアにも反映させているのが開幕戦でPGAツアー最多アンダー記録で優勝し、年間ポイントランキングの1位に繋がっているのでしょう。
松山が部門1位でないことが意外かもしれません。
これは今シーズンはまだ4試合が終わっただけ。集計されたラウンド数は松山が11で、部門1位のジョナタン・ベガスは8ラウンド。3位のコリン・モリカワは開幕戦の4ラウンドだけといった少なさとバラつきが原因だといえます。
優勝したハリス・イングリッシュとは9打差の32位。リーダーズボードに出る成績は物足りなく感じます。
「グリーンを狙ったショット」の貢献度はダントツ
注目すべきは、PGAツアーが集計しているスタッツです。
パー4とパー5のティショットを除き、フロントエッジから30ヤード以上の距離からグリーンを狙ったショットのスコアへの貢献度を示したのが「ストロークゲインド・アプローチ・トゥ・グリーン」。この部門で松山は今大会「6.497」で1位でした。
優勝したイングリッシュは「3.961」でこの部門4位。2位は日本ツアーでもおなじみのチャン・キムで「5.720」と、数字を見ても松山が抜けていたことがわかります。
ちなみに日本では「アプローチ」というとグリーン周りのショートゲームを意味しますが、これは「アラウンド・ザ・グリーン」となります。
シーズンのスタッツでも松山はこの部門で2位となっています。
グリーンを狙ったショットでバーデイチャンスを作り、スコアにも反映させているのが開幕戦でPGAツアー最多アンダー記録で優勝し、年間ポイントランキングの1位に繋がっているのでしょう。
松山が部門1位でないことが意外かもしれません。
これは今シーズンはまだ4試合が終わっただけ。集計されたラウンド数は松山が11で、部門1位のジョナタン・ベガスは8ラウンド。3位のコリン・モリカワは開幕戦の4ラウンドだけといった少なさとバラつきが原因だといえます。
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最強の年間王者が昨シーズンの部門1位
昨シーズンの「ストロークゲインド・アプローチ・トゥ・グリーン」1位はスコッティ・シェフラーでした。
「マスターズ」や「プレーヤーズ選手権」などPGAツアーで年間7勝。さらにパリ・オリンピック金メダルと文句なしの強さを見せつけました。
その前の2022~23年シーズンもこの部門で1位。年間王者こそ逃したものの2023年の5月以降は世界ランキング1位をキープして「最強ゴルファー」に君臨し続けています。
そのシェフラーが2年連続で1位となった部門でトップに近い位置にいる松山が、ポイントランキングで首位を走っているのは当然といえるのかもしれません。
過去を見ても世界ランキングで自己最高の2位に上がった2016~17年シーズンは5位。
当時はシーズン序盤に行われた「ZOZOチャンピオンシップ」で勝ち、年明けも「ソニーオープン」で勝つスタートダッシュをした2021~22年も6位。この部門で上位になるショットのキレがあると、結果もついてきています。
それでも「違和感が」と
その松山は最終日のラウンド後に「ショットとパットの違和感が修正できなかった」と話しました。
違和感がなくなったら、どれだけ冴え渡るのか。
最終ホールで125ヤードを奥2メートルに乗せ、バーディフィニッシュした際の笑顔からは修正の兆しが感じられるだけに、次戦以降が楽しみです。
(文/森伊知郎)
「マスターズ」や「プレーヤーズ選手権」などPGAツアーで年間7勝。さらにパリ・オリンピック金メダルと文句なしの強さを見せつけました。
その前の2022~23年シーズンもこの部門で1位。年間王者こそ逃したものの2023年の5月以降は世界ランキング1位をキープして「最強ゴルファー」に君臨し続けています。
そのシェフラーが2年連続で1位となった部門でトップに近い位置にいる松山が、ポイントランキングで首位を走っているのは当然といえるのかもしれません。
過去を見ても世界ランキングで自己最高の2位に上がった2016~17年シーズンは5位。
当時はシーズン序盤に行われた「ZOZOチャンピオンシップ」で勝ち、年明けも「ソニーオープン」で勝つスタートダッシュをした2021~22年も6位。この部門で上位になるショットのキレがあると、結果もついてきています。
それでも「違和感が」と
その松山は最終日のラウンド後に「ショットとパットの違和感が修正できなかった」と話しました。
違和感がなくなったら、どれだけ冴え渡るのか。
最終ホールで125ヤードを奥2メートルに乗せ、バーディフィニッシュした際の笑顔からは修正の兆しが感じられるだけに、次戦以降が楽しみです。
(文/森伊知郎)
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