【スキー】日本アルペンスキー史上初!兄弟で挑む欧州W杯、相性の良いマドンナ(イタリア)の地で高パフォーマンス誓う!アルペンスキー男子スラローム第5戦
小山陽平選手と敬之選手の兄弟が出場‼︎
W杯初出場となったアルタバディアSL、64番スタートから果敢な滑りを見せた小山敬之選手 【写真/Alessandro Trovati】
「SNOW JAPAN」日本チームはGSに若月隼太(ホテルロッソ・スキークラブ)、加藤聖五(野沢温泉SC)、佐藤慎太郎(置環)、片山龍馬(東海大学)の各選手、SLには小山敬之(いずみ産業株式会社SC)、片山龍馬の各選手が出場しましたが、いずれも2本目進出はなりませんでした。
年明け最初の男子W杯は、イタリアのマドンナ・ディ・カンピリオのコース名「カナロネ・ミラモンティ」にてナイトレースで行われ、日本チームは小山陽平(ベネフィット・ワンスキークラブ)選手と小山敬之選手の兄弟が出場します。
兄の陽平選手は、昨年11月フィンランド・レビでのSL開幕戦前の練習で右足首、前脛腓靭帯(ぜんけいひじんたい)損傷(くるぶしの前側)の怪我を負い、帰国して治療に専念していましたが、昨年末に渡欧、2日間のフリースキー、4日間のSLトレーニングをこなして、いよいよW杯に「復帰」します。
2021年12月22日、自身W杯最高8位となったマドンナ・ディ・カンピリオが今季最初のレースとなる小山陽平選手 【写真/Gabriele Facciotti】
これだけの期間を離脱したのは私自身初めてなので、戻ってこれて嬉しいです。
まだ足首も滑りも、完全復調と言うには厳しいですが、出場する以上は全力を尽くして頑張ります。」
と、54番スタートから自身最高位8位となった相性の良いコースでの好パフォーマンスを誓います。
3歳違いの弟の敬之選手は、アルタバディア出場後欧州に残りクリスマス休暇を過ごしました。その後は休養をはさみながら、8日間のSLトレーニングを積んでマドンナに備えています。
「デビュー戦となったアルタバディアでは、スタートから積極的に仕掛けることができ、正直自分の想定を上回る内容でした。
しかし全体的に見れば斜面やフォールラインの変化に対応しきれずに後手に回る箇所、攻めを意識しすぎて基本が疎かになる場面が特に後半のパートに多く表れ、自分に足りないものを突きつけられたレースでもありました。
マドンナではどの場面においても基本に忠実に、その上でスタートからゴールまで全ターン自分から仕掛け、強気にいきたいと思いますので応援よろしくお願いします。」と頼もしいコメントをくれました。若武者のW杯2戦目に期待です。
なお、兄弟でのW杯同一レース出場は国内で開催されたW杯を除いて日本アルペンスキー界史上初となります。
文:田中慎一郎
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