【フェアリーS × 過去データ分析】今走昇級戦組の前走上がり2位以内が狙い目!
【データ分析】
1・2番人気が不振、特に前走オープン・重賞組は好走なし
■表1 【フェアリーS近10年の人気別成績】
3番人気馬が21年ファインルージュら最多の4勝で、複勝率50.0%。5・6番人気馬も複勝率は40.0%と高く、7番人気馬が複勝率60.0%でトップだ。これら5~7番人気馬の好走が多い。また、10・11番人気馬で3勝と人気薄の一発がある。人気にとらわれずに馬券を考えたいレースだ。
今走昇級戦の前走上がり2位以内が好成績
■表2 【フェアリーS近10年の前走クラス別成績】
一方で、前走新馬、前走未勝利、前走1勝クラスはいずれも複勝率20.0%を超えている。フェアリーSは「前走レースの格が問われない」一戦といえる。これら今走昇級戦の馬の上がり順位別成績を見ると、前走上がり2位以内が好成績をあげている。前走格下のレースで、着順を問わず上がり2位以内の脚を使っていた馬を積極的に狙っていきたい。
出走数最多のキャリア2戦の馬は中9週以上で好走
■表3 【フェアリーS近10年のキャリア別成績】
キャリア1戦の馬は連対がなく、3着4回で複勝率17.4%。5戦の馬は16年ビービーバーレルが勝利し、複勝率30.8%と最も高い。
継続騎乗の馬で関東馬が複勝率トップ
■表4 【フェアリーS近10年の騎手の継続騎乗or乗り替わりの比較】
継続騎乗の馬は昨年のイフェイオンら6勝をあげ、毎年1頭は3着以内に入っている。継続騎乗の馬では好走馬18頭中16頭が美浦所属の関東馬で、特に3着馬6頭はすべて関東馬となっている。乗り替わりの馬でも関東馬優勢で、複勝率では関東馬の乗り替わりの馬が関西馬の継続騎乗の馬を上回っている。
【結論】
前走上がり最速のレイユール、前走高レベルのティラトーレに注目
■表5 【今年のフェアリーSの注目馬】
フルゲート16頭に特別登録26頭で、多くの1勝馬が抽選対象となっている。これから推奨する馬も抽選対象となっているので、除外の場合はご容赦いただきたい。
レイユールは前走1勝クラスの赤松賞で2着。上がり最速となる33秒4の脚で勝ち馬と0秒1差だった。キャリア2戦で中7週、美浦所属の関東馬で前走に引き続き嶋田騎手が騎乗予定。新馬戦では中山芝1600mで快勝している。素質は高く、出走できれば勝ち切る力はある。
ティラトーレは前走1勝クラスのひいらぎ賞で4着。ただ、この馬の走破時計1分33秒0は同日に行われたターコイズSの勝ち馬アルジーヌの1分33秒2よりも速い。上位2頭からやや離された4着だったが、高レベルレースだったことは間違いない。キャリア2戦、美浦所属で前走と同じ木幡巧也騎手が騎乗予定。前走で同じコースを経験しているアドバンテージもあり、抽選を突破できれば狙ってみたい一頭だ。
他では近10年で【1.2.0.2】と好相性の前走2000m組からホウオウガイア、キャリア2戦で中10週と表3のデータに当てはまるアイサンサンも出走できれば注目しておきたい。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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