ヘッドスピード別・9番アイアンの適正ロフト角と飛距離を知ろう!
【ゴルフサプリ】
ゴルフのメカニズムに精通したコーチ・吉本巧がギア目線から森羅万象を解説するこの企画。今回のテーマは9番アイアンの飛距離。ロフト角とヘッドスピードから適正な飛距離を割り出します。
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平均的なアマチュアなら120~140ヤード飛んでいればOK
ちなみに[9I の飛距離X2]がドライバーの飛距離と言われますが、これは間違い。理論上[ヘッドスピードX5.5=ドライバーの飛距離]の説が有力なようですが、そうなっていない人が圧倒的に多いです。それに今はアイアンのストロングロフト問題もありますから[PW の飛距離X2]の方が近いかもしれません。
さて、前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。ドライバーのヘッドスピードが40m/s前後の平均的なアマチュアゴルファーは9Iでどれくらい飛んだらちゃんと打てているといえるか? 結論から言いますと、使っている9Iのロフト角によって妥当な飛距離の目安は違います。まずは自身のドライバーのヘッドスピードと9Iのロフト角を確認してください。
確認したら下の(表1)を見てください。横の欄の最上段はヘッドスピード、縦の左端の欄はロフト角を示しています。ヘッドスピードは38m/sは遅め、40~42m/sは平均的、44~46m/sは平均より上で48m/sになるとプロレベルです。
ロフトは37度以下ならストロングロフトで、飛び系と言われるアイアン、37~39度はややストロングロフト、39~41度が標準的なロフト角で、41~43度は寝ています。
ロフト角とアイアンのタイプには関連性があります。すなわち、ロフトの少ない方から「デカヘッド→ポケットキャビティ→キャビティバック→マッスルバック」といった感じのデザイン展開になっています。また、ロフトが立ったモデルほどヘッドサイズは大きくなる傾向があります。
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平均的なアマチュアの方なら130~140ヤード飛んでいれば問題はなく、ミート率も高いと言っていいでしょう。逆に、それ以上飛んでいしまうと、9I以下の番手選びに支障をきたすかもしれません。
例えばヘッドスピード48m/sの人が37度以下のロフトで170ヤード飛んだら、それ以下の短い番手で170ヤード以下の全ての距離を賄わなければなりません。ですから、ただ飛べばいいとうわけではなく流れを作ることが大事。ということで(表1)の中で妥当と思われる飛距離を示したのが(表2)です。
9Iのロフト角とヘッドスピードから割り出した飛距離の目安(表2)
【ゴルフサプリ】
飛距離へのこだわりが特に強い人を除けば、ヘッドスピードが速いプレーヤーが飛び系アイアンやポケットキャビティを使うのは、あまり好ましくないと思います。逆に飛距離が足りないプレーヤーは、ロフトの立ったモデルに替えるだけでも適正化が可能です。
ただし、まだスイングが固まっていない初級者の方はヘッドスピードを上げる努力もすべきだと思います。いずれにしても自分のヘッドスピードに対して9Iのロフトが適正なのかを確認しなからスイングを構築することが大事です。
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よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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