プロテインを飲むと便秘になる、なぜ?消化器内科医が解説

MELOS -メロス-
プロテインを飲むとなぜか便秘になる。なぜ?

プロテインと便秘、そして食物繊維の関係性について、あさひの森内科消化器クリニック院長で医学博士の福田頌子先生に話を伺いました。

プロテインを飲んで便秘になった理由は大きく2つ考えられます。

【MELOS】

腸内環境の悪化

プロテイン(タンパク質)はエネルギーを産生する栄養素で唯一「窒素(ちっそ)」を含んでいます。

この「窒素」は腸内に3㎏もいると言われている腸内細菌の中でも、お腹の不調をきたす原因となる「悪玉菌」のエサになってしまいます。悪玉菌がエサを与えられることによって量が増え、腸内環境が悪化し便秘を引き起こします。

対策として、プロテインと一緒に腸内細菌サプリメントや整腸剤を一緒に飲むことをおすすめします。

食物繊維の影響

プロテインの種類として、ホエイとソイが多く流通しています。ソイプロテインの原料は、大豆からタンパク質成分を抽出した「大豆たんぱく」という食品です。

大豆は食物繊維が豊富で、プロテインへ加工された後も、大豆よりは減りますが食物繊維を含んでいることには違いありません。

食物繊維は一般的に「便秘によい」とされていますが、腸の状態や体質によって便秘を引き起こす可能性もあります。

食事量が減った可能性

余談ですが、プロテインの摂取を始めてから便秘になったと思いきや、実はプロテインのせいではなく、ダイエットで食事量が減ったことが便秘の原因となっている場合があります。

ダイエットをすることで便の“材料”が減ることで便自体の量が減り、便が出にくくなる場合もあります。チューブボトルの中身が、新品のときは出やすいけれど残りわずかとなると出にくくなる減少と同じです。

また、脂質を減らすことで、胆汁の分泌が減少します。胆汁は「身体の中にある天然の便秘薬」と呼ばれており、便を柔らかくし大腸の蠕動(ぜんどう)を促します。

胆汁の減少により腸の動きが悪くなり、便秘の原因の一つになる場合もあるので要注意です。

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