【クラブフィッターの自由研究】小倉さんがキャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE Ti340 MINI ドライバー」を自分好みに調整してみた
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すっかりミニドライバーにハマってしまっている、クラブフィッターの小倉勇人さん。今回は、キャロウェイから発売された「パラダイム Ai SMOKE Ti340 MINI ドライバー」を購入してあれこれ試した成果を解説してもらいました。
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私はミニドライバーが好きなのですが、その背景にあるのは「振り心地のいいドライバーを探すこと」。コントロールしやすいドライバーを探していたらちょうどいいミニドライバーというジャンルが出てきたのです。
今回は、キャロウェイが初めて最新の技術で制作した「パラダイム Ai SMOKE Ti340 MINI ドライバー」の11.5°と13.5°の2本を購入しました。
バーナー ミニとTi340のヘッドに感じた性能の違い
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ミニドライバーのバーナー ミニとTi340の両方を試してみたのですが、メーカーによる性能が違うと感じました。
キャロウェイのTi340はヘッドサイズは小さいですが、性能的には大型ヘッドのドライバーに近いです。ヘッドサイズに対しての重心距離の短さはそれほど感じないです。
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バーナー ミニの方はヘッドサイズに合ったクイックに動く感じで、細かいアジャストがしやすいクラブになっています。ただ、その分打点がズレても曲がらないのは圧倒的にTi340です。
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Ti340の方が通常のドライバーの小型ヘッドに近く、一定のエリアを狙う性能が高いと感じました。
何かを操作したりとか、一発の飛びはバーナー ミニの方が上という感じです。
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昨年はバーナー ミニで作ってみました。以来、ずっと私のエースドライバーです。非常によくできていたので、Ti340もこの模倣から入りました。
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残念なことにバーナー ミニに搭載しているシャフト(フジクラPLATINUM SPEEDER 3X)が欠品中だったので、これもいい機会だと思い、違うシャフトでいろいろと試しています。
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最初に同じ重量帯で同じスペックの三菱ケミカルのVANQUISH™ 3Xで作ってみました。
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バーナー ミニは微調整のためにシャフト根元に鉛を貼り、カウンターバランスにするためにグリップエンドにウェイトを入れ、その調整をするために30g台の軽いシャフトを試していました。
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ほぼ同じ仕様でTi 340も仕上げたのですが、シャフトの特性上少し手元がしなる感じになってしまい、私はタイミングが取れなかったのです。手元がしなるシャフトが好きな人に合わせて打ってもらったらすごく飛ばしてました。
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フィッティングに来た人に軽量シャフトでクラブを作った場合の、カウンターバランスの振り心地を感じてもらうために使っています。
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それで現在、Ti340の11.5°モデルに搭載しているシャフトが、UST Mamiya ATTAS KING 4Xです。
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これもカウンターバランスでグリップエンドに10gのウェイトを入れて微調整のためにシャフト根元に鉛を貼っています。
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ヘッドがこのままだと43.5インチのもので、重心ウェイト(前4g・後12gのウェイト)だと重すぎるので、現状は前4g・後2gのウェイトに付け替えて10gヘッドを軽量にしてバランスを取っています。11.5°モデルはクラブ長45インチで総重量が約318gになっています。
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バーナー ミニより少し重くなっていますが、やっと扱えるくらいの範囲になってきました。ただ、バーナー ミニほどのどハマり具合には追いついていないので、バーナー ミニと同じシャフトを付けてみてこのヘッドとの差をしっかり感じてみたいと思っています。
11.5°モデルはこのシャフトと重量設定で、安定して250ヤード打てるように仕上がっているので、十分メインのドライバーとして使えるところまではきています。目標をあまりにも高く設定してしまっているので、そこまでたどり着けるように継続的に調整していきたいと思っています。
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13.5°モデルはスピン量や球の打ち出しも事前に試打はしましたが、今のところ11.5°の方が適正な弾道が出ています。11.5°は45インチでやりつつ、今度は13.5°は本当にミニドライバーらしいクラブ長44インチで、シャープに振れるように仕上げようと考えています。
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Ti340は11.5°も13.5°も前のモデルの共通のウェイトなどいっぱいあるので、まだまだイジる予定です。ウェイトは付け替えられますし、いろいろなシャフトを付けて、長さやウェイト、カウンターまでいろいろなことが試せるヘッドなので、非常に遊び甲斐があります。
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正直私がどんなに頑張って振っても飛距離はたかがしれてるので、飛距離に対してそれほど貪欲ではなかったこともあり、ドライバーにそれほど興味はありませんでした。気に入ったものがあれば7年でも8年でも使っていたのです。
ただ、ここ数年、ミニドライバーでいろんなコントロールや調整ができて遊べる最高の道具を知ってしまい、どハマりしてしまっています。
もちろんお金もかかりますけど、ゴルフに飽きたとか、マンネリ化してきた人は、こういった違いを感じられるようになるととても楽しくなると思います。ぜひ皆さん自分のこだわりを見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。