人気アマがテーラーメイド「BRNR Mini Driver Copper」とキャロウェイ「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」を試打比較!

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【スポナビGolf】

契約外のプロが多く使用していたり、アマチュアゴルファーでも注目していたりということで爆発的な人気になったミニドライバー。2024年7月には、テーラーメイド「BRNR Mini Driver Copper」と新たにミニドライバー界に参入したキャロウェイから「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」が発売されます!

同じミニドライバーですが、果たしてどんな違いがあるのでしょうか?さっそくオレンジマンが試打をしてきたので、データと共に見ていきましょう。

どんなクラブ?

【スポナビGolf】

PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー

・体積:340cc
・ロフト:11.5度、13.5度
・長さ:43.5インチ
・バランス:D3
・シャフト:TENSEI 60 for Callaway(S)
・調子:中調子
・重量:324g(S)

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BRNR Mini Driver Copper

・体積:304cc
・ロフト:11.5度、13.5度
・長さ:43.5インチ
・バランス:D3
・シャフト:PROFORCE 65 M40X JP SPEC(S、SR)
・調子:中調子
・重量:331g(S) 、329g(SR)

どちらもとてもよく似たスペックですね。果たして違いはあるのでしょうか……

見た目で分かる違い

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まずはソールデザインを見てみましょう。

どちらにも前後に2つのウェイトが装着されています。おそらく重量が違うウェイトなので、取り外して入れ替えることができ弾道の高さ調整ができる仕様だと思います。

どちらもアジャスタブルホーゼルが装着されているので、さらに細かい弾道調整が可能になっていますね。

次にアドレス時の見え方ですが、ここには若干の違いがあり、並べてみると「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」の方が投影面積は大きく見えて、全体的にディープ感があります。よりドライバーに近い印象でした。

フェースはディープになっていることはなく、同じくらいの大きさですね。

今回試打をしたのは、どちらもロフト角が11.5度なのですが「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」の方がフェースが寝ているように見えました。感覚的に「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」の方が球が上がりやすいように見えます。

「BRNR Mini Driver Copper」はフェースがブラックアウトされていてセンターにメーカーロゴがあることや、クラウンがハッキリと色分けされていることで、スクエアに構えやすい印象です。ただ、カラーリングはカッパーカラーなので好き嫌いは分かれそうですね。

実際に打ってみた!

試打スペックはどちらも11.5度。シャフトは純正シャフトのSフレックスです。ヘッドスピードは45m/s前後になるように調整して打ち、計測データは5球の平均値になっています。

PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー

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ヘッドスピードは44.6m/sで初速が65.2m/sと高初速。スピン量は2763rpmと適正値。打ち出し角度は14度とやや低め。飛距離は257yと高い飛距離性能です。

ミニとはいえドライバーというだけあって、弾道はドライバーそのものです。初速も速いし、飛距離もしっかりと出ていました。スピンの入り方も安定してて、ロースピンでキャリー不足という心配はなさそうですね。意外にも高弾道だったので特別難しさは感じませんでしたね。

捕まり具合はニュートラルな印象で、捕まりすぎもないし、右に飛び出すような捕まりの悪さを感じることもなかったです。

試打結果とは別に、左右に曲げるように打ってみましたが、ちゃんとどちらにも曲がってくれるので操作性は高いと思います。それにはシャフトも影響していて、純正シャフトの割にはしっかりとした仕上がりに思います。

試打では45m/s前後を目安に振っていますが、のちに48m/sほどで振ってみてもシャフトによるエラーはあまり起こりませんでしたね。ミニドライバーという特性上、ある程度のヘッドスピードは必要かなという印象です。ドライバーでヘッドスピードが40m/s前後の方だとあまり恩恵を感じられないかもしれません。

総じてクセもなく打ちやすい印象で、特に球の上がりやすさは特徴的でした。安定感もあるので、シビアなコースでもドライバーの代わりとして活躍してくれると思いますよ。
BRNR Mini Driver Copper

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ヘッドスピードは44.7m/sで初速が66.3m/sと高初速。スピン量は2341rpmとやや低スピン。打ち出し角度は15度と適正値。飛距離は260yと高い飛距離性能です。

こちらもドライバーに近い弾道で飛んでいくのですが、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」との一番の違いは弾道の高さです。「BRNR Mini Driver Copper」の方が弾道は低く中弾道でしたね。スピン量も少ないですし、上に進むよりも前に進む強弾道に感じました。

わずかですが、飛距離は「 PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」よりも飛んでいます。ですが、安定感にやや欠けるところがあり、左右の曲がり幅はこちらの方が大きかったですね。それには純正シャフトの影響が大きい気がします。中調子とはなっていますが、ヘッドが動きやすく少し暴れる印象でした。

ヘッド自体の捕まりは悪くはないのですが、シャフトの影響が出やすいヘッドかなと思います。こちらも計測後にヘッドスピードを上げて打ってみましたが、シャフトがついて来ない感じや、動きすぎる感じがあるので、ヘッドスピードの速い方へはこの純正シャフトはおすすめはできません。

ドライバーヘッドスピードが45m/s以上であれば、カスタムシャフトやリシャフトなどをした方が結果がよくなると思います。

下からは打てるの?

結果的に言うと11.5度では難しいです。打てなくはないですが、成功率を考えると3Wの方がいいと思いますね。

ただ、以前テーラーメイドの前作「BRNR Mini Driver」の13.5度を下から打ったことがあるのですが、その時はきちんと打てていました。ですので、今作も13.5度ならまだ可能性はあると思います。

また、「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」は、ヘッド体積もヘッドの見え方も大きいので、感覚的には直ドラとあまり変わらず難しそうに見えますね。ティーショットでも下からでも使いたい方は「BRNR Mini Driver Copper」の13.5度がおすすめです。

ちなみに、ティーアップなしの下から打った場合はティーアップ時のショットに比べると、飛距離が10y程落ちる結果になりました。

まとめ

今回は同時期に2本のミニドライバーが発売されます。どちらも興味深いのですが、特徴に違いがあるので注意が必要ですね。

よりドライバーっぽく使いたい方はヘッドの大きい「PARADYM Ai SMOKE Ti 340 MINIドライバー」がおすすめです。「BRNR Mini Driver Copper」3Wをドライバーに近づけたような印象を受けました。

ロフト選びがかなりカギになります。ドライバーをセッティングから抜く場合は11.5度でいいと思います。ドライバーも使いつつ、ミニドライバーも使いたい場合や、下から打つことを考えると13.5度にするとよいでしょう。

個人的に使うなら13.5度を使いたいなと思いますね。最大飛距離を出したい時はドライバーを打って、狭いシビアなホールや飛距離が必要ではないホールなどは、ストレスなくミニドライバーでそこそこ飛んでくれればいいのかなと想像しています。
13.5度なら下からも打てる可能性があるので、ロングのセカンドや、あえてティーアップをしないティーショット用としても使えるかもしれません。

どちらも面白いクラブです。迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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