ドラフト会議本番直前!「候補選手番付」&「仮想ドラフト」 赤星憲広が注目する候補選手は?
注目の2巡目指名! 赤星が獲り逃して悔しがった選手は!?
赤星さんが獲り逃して悔しがった4選手(右上から時計回りに村上泰斗/神戸弘陵高、麦谷祐介/富士大、野口泰司/NTT東日本、箱山遥人/健大高崎高) 【写真は共同/西尾典文】
続く中日の指名では、担当の赤星さんがモイセエフ・ニキータ選手(外野手/豊川高)を指名。「(中日は)右の外野手は結構いるんですけど(左が少ない)。広いバンテリンドームではこういう選手が必要。多分上位でいかないと獲れない」と指名理由を話した。
オリックス担当の西尾さんが2位で指名したのは麦谷祐介選手(外野手/富士大学)。「1巡目で野手(西川選手、渡部選手)を外して最終的に柴田投手を指名していたのと、本職でセンターを守れる選手がここ数年いない状況が続いているので、打ててセンターも守れるということで指名しました。中日が来るかと思っていましたけど残っていて良かった(笑)」と説明。別の担当球団で麦谷選手の指名を考えていたという赤星さんは「これはショックだ」と悔しがりました。
ヤクルト担当のいけださんが指名したのは吉田聖弥投手(西濃運輸)。1位の今朝丸投手に続いてピッチャーの指名となった。「即戦力で左でまだ若い(22歳)。これから長い時間をかけて(育てて)もいい投手かなと思っています」。
続く楽天では箱山遥人選手(捕手/健大高崎高)が指名された。「楽天はキャッチャーに太いレギュラーがいなくて絶対数も少ない。若手の大物キャッチャーが欲しかった。去年がピッチャー中心のドラフトだったので今年は野手(中心)で」と西尾さんは指名理由を話した。これに「うわぁ」「ヤバいぞちょっと」とまたも悔しがった赤星さんは、続く広島の指名で甲子園を沸かせた宇野真仁朗選手(内野手/早稲田実業高)を指名。広島も上位2人が野手という指名に。「投手力は今年良かったと思うんですよね。やっぱり(課題は)攻撃力。彼の場合は将来性も含めてということで宇野君でいかせていただきました」。
ロッテ担当のいけださんは山口廉王投手(仙台育英高)を指名。「佐々木朗希投手がひょっとしたら出て行ってしまうかもしれない。左足を大きく上げる佐々木朗希投手のようなフォームですし、彼が育ったロッテで成長してくれるピッチャーになるかなという期待から指名しました」。
DeNA担当の西尾さんは村上泰斗投手(神戸弘陵高)を指名。村上投手を狙っていた赤星さんは天を仰ぎました。「野手も欲しいところですけど去年1位で度会隆輝選手も獲りましたし、今年梶原昂希選手も出てきています。そこを考えると将来性に振って(高校生の1、2位で)左右のエースになってくれれば」。
続く日本ハムの指名はややサプライズ。いけださんが指名したのは荒巻悠選手(内野手/上武大)。その指名意図をいけださんは「セカンドが固定されていない感じがあるので、新しい戦力としてセカンドを守れる選手として入ってくれたら」と話しました。日本ハムは1位、2位で大学生の二遊間の指名となりました。
阪神担当の赤星さんが選んだのは石伊雄太選手(捕手/日本生命)。「本来であればここで若い箱山選手が欲しかった」としながらも、「坂本誠志郎選手と梅野隆太郎選手がFA権を持っていて先行きがわからないのと、若いキャッチャーはいるんですけど、競争という意味も含めて一人欲しかった」とその指名理由を話しました。
ソフトバンク担当の西尾さんは寺西成騎投手(日本体育大)を指名。「投手陣もやや世代交代が必要で、去年は前田悠伍投手を1位で獲りましたので今年は右のエース格になれる投手を。ちょっと怪我が多いので即戦力というよりも2年目以降に期待したいタイプ。ホークスだったらそんな余裕を持っていけるかなということで寺西投手にしました」。
2位指名の最後、巨人担当の赤星さんは高橋幸佑投手(北照高)を指名。「1位で金丸投手を外して野手の石塚選手を獲りましたので、2巡目では左投手を狙っていました。将来性がすごくある投手ですしストレートは素晴らしいものがある」とそのポテンシャルを絶賛。昨年は即戦力指名に偏っていた巨人ですが、今年の仮想ドラフトでは将来性重視の指名となりました。