ゴルフマン【第43話】バックスピン!
【(c)Grige】
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300ヤードを越すドライバーショット、ビタビタ来るアイアン。
アプローチだってキュキュっとスピンがかかって寄るし、パットだって長いのをスコーンと入れてくる。
いや〜あんなプレーができたらさぞかしゴルフって楽しいんだろうなと思います。
僕たちアマチュアは体力的な問題なんかもあって、なかなか300ヤードドライブってのは無理ですが、たま〜にプロっぽいショットが出たりすることもあるんですよね〜。
それがバックスピンでキュキュキュってやつ。
カバーがウレタン素材のスピン系ボールを使っていれば、ウェッジのフルショットとかで運が良ければバックスピンで戻ったりするもんです。
あれがね、妙にうれしい。
同伴者ウケも良くて、キュキュっと戻ったりすると「お〜バックスピンだよ!」なんて言ってくれるもんだから、さらにうれしい。
そのショットがカップに寄ってるかどうか何てことはどうでもよくて、バックスピンで戻っちゃったってことが重要なんです。
そりゃ寄ってれば「バックスピンでこんなに寄ったよ〜」って自慢できるわけですが、逆にスピンでカップから遠ざかったとしても「なんだよ、バックスピンで遠くなっちゃったよ〜」と言いながらも顔はなんだかニヤニヤしちゃうもんです。
で、グリーン上についたボールマークを直しながら「2メートルくらい戻ってるよ〜、そこで止まってりゃいいのに〜」なんて言いながらまたニヤニヤ。
バックスピンの魔力恐るべし。
でもね、やっぱ僕たちアマチュアはそうそうバックスピンでボールが戻るなんてことはないわけですよ。
なんとかスピンをかけようと努力しても、いろんな条件が重ならないと戻るほどのバックスピンなんて無理なわけ。
だけどどう見てもハーフトップでカチーンなんて飛んでいってるアプローチで「そこでスピン!」なんて言っちゃったりして・・・無理だっつーのオレ!
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スピンコントロールなんてできないから、奥に突っ込んだらスピンがかからずグリーンオーバーからの下りの難しいアプローチでミスしちゃって、なんだかんだで素ダボでしたってのがオチ。
やっぱアマチュア的にはたま〜にご褒美のようにキュキュって戻ればそれでうれしいわけです。
どんなにミスしたり、酷いスコアになったりしても、たま〜にそういうご褒美が来るからゴルフってやめられないんですけどね。
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