「PS得点圏打率.833」チャンスに強すぎる大谷翔平 勝負を決める本塁打の裏側【NLCS第3戦】
極端に高い得点圏打率
デイブ・ロバーツ監督は10月15日、「シーズン序盤、みんな、翔平がチャンスで弱いって騒いでいたのに、今は、走者がいない時にヒットを打たないって話題にしている。なんか、滑稽だなぁ」と苦笑したが、ここまで極端な例はさすがにないらしい。
第2戦終了時点
走者なし 19打数無安打
走者あり 8打数6安打
スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者が、Opta STATSにリサーチを依頼したところ、過去、プレーオフにおいて走者なしで19打数(以上)無安打だったのは、アーロン・ジャッジら52人いたという。では、彼らは走者を塁に置いた場面でどうだったか。52人中19人は、走者をおいて打率2割以下。他の20人は2割台。
そんな中、たった一人だけ、同じような傾向の選手がいたそう。
2015年 ロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)
走者なし 20打数無安打
走者あり 18打数9安打
ただ、打率は5割。大谷は7割5分。
では、当の大谷はどう思っているのか?
「状況によっていいバッティングができればいい。今日もそれまで、フォアボールは1個取りましたけど、それ以外の打席、もうちょっと出塁して後ろにいい形でつなげれば、もう少し勝てる試合というか、チャンスのある試合もこれまでつくれたんじゃないかなとは思います」
大谷構文はやや、解釈が必要。わかりやすく噛み砕けば、自分が走者がいない時にも出塁をすれば、もっと勝てるチャンスが生まれる――ということだと思うが、今日、そのスターク記者に会ったので、その数字について話をしていると、こう言った。
「チャンスでこれだけ打ってくれれば、誰も文句は言わないはずだ」
これで2勝1敗。明日のマウンドには、山本由伸(ドジャース)が上がる。一気にワールドシリーズ出場に王手をかけられるのか――。
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