ハマの正捕手に続くか?独立Lのドラフト候補野手たち 一芸か、ロマン枠かそれとも…
山本祐大に続く捕手候補はこの4人
【筆者作成】
昨年から注目されている高知FDの嶋村麟士朗や埼玉武蔵ヒートベアーズ(埼玉武蔵HB)の町田隼乙にも指名の可能性がある。ともに打力に定評のある捕手で、まだ高卒3年目と若さも魅力だ。石川ミリオンスターズ(石川MS)の森本耕志郎は今季高卒2年目ながらチームのキャプテンに就任。シーズンを通してマスクを被っており、育成枠で考える球団があるかもしれない。
190cm105kgのロマン枠、大坪梓恩をGCSでチェック
【筆者作成】
このうち、高知FDの山保健太郎と愛媛マンダリンパイレーツ(愛媛MP)の浅井玲於は昨年もリストアップしており、今年は勝負の年となる。浅井はIBLJで9本塁打を放ち、寺岡と並んで本塁打王を獲得。打率.377で首位打者も獲得するなど、昨年に比べて成績を伸ばしている。年間勝率2位からの下剋上でGCS出場の切符をつかんでおり、晴れの舞台でスカウトに猛アピールしたい。
昨年の髙野のパターンに最も近そうなのは大坪梓恩(石川MS)だろう。主に指名打者であり、守るポジションのなさや高卒3年目の年齢など髙野と比べて指名しづらい要素は多いが、本塁打の飛距離や打球の速さは目を見張る。GCSでチェックしたい選手だ。
日本海リーグ(NLB)で今年を代表する打者が三好辰弥(富山TB)。打率、本塁打、打点の三冠に輝いた打撃だけでなく守備面でも定評があり、指名候補のリストに入れている球団はありそう。徳島ISの今村龍之介は6月に行われた阪神との交流試合で凱旋登板の椎葉剛からサヨナラ3ラン、敗れはしたもののGCS出場がかかったプレーオフで坊っちゃんスタジアムのセンター後方に本塁打を放つなど、印象に残る打撃が光る。
遊撃手の有望株・加藤響の評価はいかに
【筆者作成】
徳島ISからは一芸の選手をもう2人紹介する。米国出身のムーディー(佐藤ムーディー快)は出塁率がリーグNo.1で、ボールゾーンスイング率が他の選手に比べてかなり低い。ボールを近くまで見て鋭くスイングできる能力が高く、この点をスカウトがどう見ているか。松尾駿は走力の高さでリストアップしたい選手。6月に行われた四国アイランドリーグplusの測定会で50mスプリントが5.70秒と、参加選手中1位の記録をマークした。
他にも、群馬DPの國弘愛斗は足を活かしたプレーが魅力の中堅手。19盗塁だったため最初の表には入っていないが、独立リーガーで指名される王道タイプのひとりだ。神奈川フューチャードリームス(神奈川FD)の山口隼輝も50m5秒台の俊足が特徴。石川MSの大誠(上田大誠)はどっしりとした体格から鋭い打球を放つ左打ちの三塁手で、NLBでは三好と並んで本塁打王となった。
一芸だけでなく、NPBでレギュラーを狙える選手が出つつある
この中から山本祐大のようなNPBを代表する選手が生まれるか。独立リーガーの野手が目指せる可能性はさらに先の世界へと広がっている。