飛距離にこだわったやさしいアイアン&結果が出やすいユーティリティ!ミズノ「JPX 925 アイアン」シリーズ&「JPX FLI-HI ユーティリティ」

スポナビGolf

【スポナビGolf】

今回はクラブフィッターの小倉勇人さんに、ミズノ「JPX 925 アイアン」シリーズ「JPX FLI-HI ユーティリティ」をまとめて試打していただき、その特徴を解説していただきました。

ミズノのJPX シリーズについて

JPXシリーズはミズノの中でどちらかというとアベレージ向けのモデルというイメージがあると思いますが、多くのプロも使用していることから汎用性の高いブランドとして認知されつつあります。

もともとJPXシリーズはワールドワイドのブランドで海外で多く使われていたブランドでしたが、日本でも発売するようになって今回が3代目のモデルになります。

JPXシリーズアイアン4本の特徴①「JPX 925 HOT METAL アイアン」

【スポナビGolf】

「JPX 925 アイアン」シリーズは4モデル登場しました。JPX925シリーズにはHOT METAL、HOT METALに少し操作性を持たせたHOT METAL PRO、さらに高弾道、高さを求めたHOTMETAL HL、そしてFORGEDというモデルを展開しています。

HOT METAL・HOT METAL PRO・HOT METAL HLの3モデルに関しては、フェースはニッケルクロムモリブデン鋼を鋳造で使っています。FORGEDはクロムモリブデン鋼ですが、8番から下の番手は軟鉄鍛造のフェースを使っています。

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

こちらはHOT METALです。

【スポナビGolf】

新たに開発された新フェース肉厚設計のコンターエリプスフェースが搭載されています。フェースは芯を外しても反発が変わりづらくするために肉厚を変えています。

【スポナビGolf】

センターが一番たわむので、飛びやすいところでだんだん外側にいくにつれ肉薄にしていくのが一般的なのですが、今回ミズノは全て見直して、センターは厚く、その周りは薄く、さらにその外側は厚くすることでフェースの強度を保ちながらたわみを増幅させ、広いエリアで反発できるように設計したコンターエリプスフェースを搭載しています。これは4モデル全てに搭載されています。

HOT METALは飛距離系のスタンダードモデルです。フェースにクロムモリブデン鋼素材を使って、飛距離にエネルギーを注ぎ込んで作りつつ、その中でやさしさと扱いやすさをコントロールして作っています。前作のコンセプトにさらに磨きをかけてきている印象です。

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

HOT METALとHOT METAL PROのロフトが7番で28°、非常にロフトが立っている方ですが、打ってみると適正な7番の高さが打てる印象です。

【スポナビGolf】

スタンダードのHOT METALよりも操作性があるのがHOT METAL PROです。

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

HOT METAL HLの7番はロフト角31°で、高さを出す方向にやさしさを使っているものです。どうしてもヘッドスピードがないとロフトが立っているアイアンはロングアイアンが厳しくなるのですが、その心配を軽減している印象を受けました。

【スポナビGolf】

先に紹介した2モデルより飛距離は多少落ちるが、高さが出て長い番手でもグリーンが狙えるのがHOT METAL HLです。

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

JPX925 FORGEDは、形状もHOT METALの3モデルよりもスマートな印象があります。

【スポナビGolf】

FORGEDの7番のロフトは30°です。 現在の一般的なアイアンのちょうどいいロフト構成になっている印象を受けました。

【スポナビGolf】

高さ、飛距離、操作性がバランスよく設計されている印象です。

構造的にはキャビティなのですごく操作できるというモデルではないけど、バランスよく扱いやすいところをうまくまとめてきた仕上がりになっています。

【スポナビGolf】

今回のJPX 925 アイアン4モデルはうまく性能が分かれています。少し飛距離が欲しいところは全モデル備わっているけど、それぞれ重視しているポイントはきれいに4分割されています。距離が欲しいという人はこのどれか4モデルにはハマるでしょう。

JPX FLI-HI ユーティリティの特徴

【スポナビGolf】

JPXブランドでアイアン4モデルと同じタイミングで発売されたのが、JPX FLI-HI ユーティリティです。

【スポナビGolf】

ロフト構成は3番19°・4番22°・5番25°・6番28°の4タイプになります。

【スポナビGolf】

このユーティリティはJPXのアイアンとつながりの良さを考えて開発されたそうです。

例えば、19°や22°だとクラブ長が40インチや40.5インチくらいのユーティリティが多いのですが、JPX FLI-HIは19°でクラブ長が39.5インチ、22°で38.75インチと一般的なユーティリティより少し短めにできています。

ヘッドもロフトに応じて専用設計されており、球の高さを安定させるために非常に凝ったユーティリティになっています。

【スポナビGolf】

ウッド型ユーティリティなのでアイアンよりフェース面は少し出ているんですけど、そこを極力抑えた設計に見えて、アイアンっぽく打ってもミスになりづらいしヘッドの構造で球が上がりやすくなってます。

ウッド型の形状をしているけど、アイアンと同じ打ち方をしても球が上がりやすく結果が出やすい設計がされている印象です。

JPX FLI-HIユーティリティはJPXの名前が付いているのでJPXアイアンとのつながりはいいです。ちょっと長めなウッドが苦手な人や、ロングアイアンが球が上がらない人が単品で購入を考えてもいいユーティリティだと思います。

JPX925アイアンとJPX FLI-HIユーティリティ 試打した印象

【スポナビGolf】

JPX925シリーズのアイアン4モデルと、合わせて発売されたJPX FLI-HIユーティリティをまとめて紹介しました。

今回のJPX 925シリーズは前作同様に、飛距離にこだわったやさしいアイアンにチャレンジしている印象を受けましたが、個人的にはアイアンはHOT METAL HLがいいなと思いました。

前作のJPX 923シリーズもHLがよくできていると思ったのですが、JPX 925シリーズもラクに高さが出て非常に距離も出しやすい。飛距離性能はHOT METALやHOT METAL PROの方が高いのですが、安定感を考えるとHOT METAL HLがいいなと思いました。特に長い番手になればなるほど、球の高さは飛びを意識すると上がりづらくなっていく中でHOT METAL HLに関してはしっかり高さも出やすい印象がありました。

【スポナビGolf】

JPX FLI-HIユーティリティもよくできているので機会があったら試していただきたいです。

前作JPX 923シリーズとユーティリティもチェック

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント