愛情が不足して育った大人には、どんな問題が生じやすいのか?臨床心理士が回答

MELOS -メロス-
愛情不足で育った場合、以下の2つで問題が出てくることが多いです。

・コミュニケーション面
・行動面

くわしく見ていきましょう。

【MELOS】

コミュニケーションの問題

人と適切な距離を取るのが苦手
距離が近すぎてしまう、あるいは、極端に関わろうとしない。

信頼関係が構築できない
悲しみや怒りの感情をぶつけすぎてしまう。謝罪ができず、嘘で誤魔化し続けてしまうというようなことから、人から信頼をしてもらえない。

行動の問題

感情コントロールが苦手
過度に傷つきやすかったり、落ち込みやすかったりする。

依存傾向が高い
感情のコントロールが難しいため、ストレスを感じやすいが、適切な発散ができず、人や物に依存してしまいやすい。

職場や恋愛関係を保ちにくい
新しい環境への適応が難しく、職が安定しにくい。また、人との適切な距離感を保てないことから、恋愛関係を保ちにくい。

なぜこのような特徴が現れるのか? 原因は「愛着」

愛情不足で育った人がコミュニケーション面などで問題を抱えるのは、「愛着」が課題といえます。

幼少期によく面倒を見てくれる人(多くの場合、母親)とまずは「愛着」という情緒的な結びつきを形成します。この愛着形成を安心のベースとして、子どもは他者とコミュニケーションをとり、人間関係を形成していきます。

そのため、幼少期に養育者と基本的な愛着関係を形成できていないと、人間関係を上手く構築するのが難しい場合があります。

<Text:臨床心理士・町田奈穂/Edit:編集部>

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