大谷、古巣帰還の一戦で両軍ファンの逆鱗に触れた「まさかの敬遠」 ブーイングとエ軍ファンの思い
大谷が敬遠されても後続がいる
大谷翔平かムーキー・ベッツか――。後者との勝負を選んだエンゼルスはファンの怒号だけでなく、ダメ押しとなる3ランも浴びて勝負が決した 【Photo by Meg Oliphant/Getty Images】
奇しくもワシントン監督も、デイブ・ロバーツ監督も、あの状況をそう形容した。
いずれにしても悪い結果が待っていることを、アメリカではそう表現する。大谷と勝負しても、ベッツと勝負しても、厳しいことには変わりない。それでもどちらかを選ばなければいけない、ということを言いたかったのだろうが、それならなおさら、である。
結果は、ベッツがダメ押し3ラン。奇しくも、そこでもエンゼルスとの違いが見られた。エンゼルス時代、大谷が敬遠されれば、そこで打線が途切れた。ドジャースにはベッツがいて、フレディ・フリーマンがいるのである。
ちなみにベッツの前の打者が敬遠されたのは、今回が3回目だという。
過去2回は、いずれもデビッド・オルティーズが目の前で歩かされた。最初は2016年9月16日で、そのときベッツは併殺に終わっている。2回目は同じ年の9月28日。このときは二塁打を放ち、二走者を迎え入れた。そして今回が3回目。試合が決まった。
ドジャースファンは歓喜の雄叫びを上げた。エンゼルスファンは席を立ち、帰路を急いだ。