ぬか漬けブーム到来!注目のぬか漬けの栄養や効果とは?
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おうち時間の増加で再注目のぬか漬け
ぬか漬けは定期的な手入れが必要で手間がかかるため、近年ではぬか漬けを作る家庭が減っていたようですが、最近では手入れの手間がかからないぬか床が手に入りやすくなったことと、自宅で過ごす時間が増えていることから、自宅でぬか漬けを漬けるという人が増えてきているようです。
ぬか漬けが「健康に良い」といわれる理由
腸内環境を整える「腸活」に役立つ
発酵食品であるぬか漬けには、植物性乳酸菌が含まれます。腸内環境を整える「腸活」にはぴったりの食べ物です。
乳酸菌は 腸内で悪玉菌の繁殖を抑えてくれ、腸の働きを活発にしてくれます。腸内環境が整うことで、便秘の解消が期待できるだけでなく、免疫力アップやがんの予防にも役立ちます。悪玉菌は偏った食生活や、不規則な生活、ストレスや便秘などが原因で増えてしまうため、これらに当てはまる方は発酵食品を積極的に取り入れたいものです。
また乳酸菌は腸に住みつかないため、毎日補う必要があるといわれています。ぬか漬けであれば日々の食生活にも取り入れやすいですね。
ぬかにはビタミンB1やカリウムなどの栄養素が豊富に含まれ、そこに野菜を漬け込むことで野菜の栄養価もアップします。きゅうりを例にあげて、生の場合とぬか漬けの場合で比較してみます。
きゅうり(生)/カリウム 200mg/ビタミンB1 0.03mg
きゅうり(ぬか漬け)/カリウム 610mg/ビタミンB1 0.26mg
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より作成
カリウムは約3倍、ビタミンB1は約8.7倍の量と、ぬか漬けにすることで栄養素の量が増えていることがわかります。
カリウムは余分なナトリウムを身体から排泄してくれる働きがあります。ぬか漬けは食塩の摂りすぎにもなりやすいので、カリウムを同時に補給できるのはうれしいポイントです。
またビタミンB1は糖質の代謝に欠かせない栄養素です。ご飯に含まれる糖質の代謝を助けてくれるので、ぬか漬けとご飯は栄養学的にみてもぴったりの組み合わせです。
ほかにも、ビタミンC、ビタミンK、ナイアシンなどの栄養素の量も増えており、ぬかの栄養をしっかり摂れますよ。
注意!ぬか漬けを食べるときは量に気をつけよう
ぬか漬けに含まれる食塩 は、以下の量です。
・きゅうり(3切15g)…0.8g
・だいこん(3切30g)…1.1g
・なす(3切15g)…0.4g
日本人の食事摂取基準(2020年版) による1日の食塩相当量の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満です。食塩の摂取量は1食あたり2~2.5g程度におさめる必要があるので、ぬか漬けをたくさん食べてしまうと、あっという間に目標量を超えてしまうでしょう。
市販のぬか床であれば、買ったその日から漬けられて、混ぜる手間がほとんどかからないものもあります。初めてのぬか床はこのようなものからチャレンジしてみるのもよさそうです。ぜひ自分だけのぬか床を作って、おいしく健康作りに役立ててみてくださいね。
【参考・参照】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2021年2月8日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
※この記事は2024年4月12日の再投稿(再編集)記事です
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