ダイエット食材に要注意!?食中毒を防ぐお弁当づくりの8か条

ココカラネクスト
 ダイエットや節約にも役立つ手作りのお弁当。しかし、ダイエット中によくとり入れる食材やメニューなどは、衛生面に注意をしないと、食中毒を招く恐れもあります。特に6~10月は食中毒の発生件数が多いため、要注意!ぜひお弁当作りの8か条を知って、安全にお弁当を楽しみましょう。

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食中毒を防ぐお弁当づくりの8か条

食中毒予防で大切なのは、食中毒菌を「つけない」「ふやさない」「やっつける」です。

・つけない:食中毒菌がつかないように清潔な調理器具を使用する
・ふやさない: 食中毒菌が増えやすい条件を避ける
・やっつける:食中毒菌をしっかり加熱して死滅させる

この3つに沿って、ダイエット中によく食べる食材についても触れながら、食中毒を防ぐお弁当づくりのポイントを8つ紹介します。

1.手指や調理器具、弁当容器は清潔にする
調理前の手洗いはもちろん、肉や魚、卵などを触ったあとは、しっかりと手を洗いましょう。調理器具や弁当容器は洗剤を使って洗浄し、よく乾かすことで細菌の増殖を防ぎます。

また、手には黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が付着していることがあります。容器に詰めるときは、素手で触るのは避け、箸や手袋を使うようにします。おにぎりを作るときは、使い捨て手袋をするか、ラップで包んで握るようにしましょう。

2.肉・魚・卵は完全に火を通す
生焼けの肉や魚、半熟の卵を弁当に入れて持ち歩くと、生き残った食中毒菌が増殖する恐れがあります。食中毒菌を死滅させるには、食材の中心温度が75度以上で60秒以上の加熱が必要です。

例えばサラダチキンは、しっとりさせるために余熱調理や低温調理をすることがありますが、中までしっかり火が通っていないことがあるため、お弁当には向きません。また黄身がとろける半熟卵もNGです。中まで火が通るように余熱調理や低温調理は避け、しっかりと加熱しましょう。

3.加熱調理にする
お弁当に入れるおかずは、加熱したものを中心にしましょう。和え物やサラダは加熱の工程が少なく食中毒菌をやっつけることができないため、特に暑い時期のお弁当にはあまり向きません。野菜をたっぷり食べるなら、ブロッコリーや茹でキャベツなどの温野菜の方が向いています。

また火を通さなくても食べられるハムやかまぼこなども、できるだけ加熱するようにしましょう。

4.作りおきしたものは再加熱して詰める
作り置きの料理や、冷凍しておいた料理を弁当に入れる際は、必ず再加熱して、冷ましてから詰めるようにしましょう。家庭での作り置きや冷凍は、雑菌が増殖しやすくなっています。

また家庭で冷凍したおかずを自然解凍で食べるのは避けるようにし、必ず再加熱をしましょう。
5.水分をよくとる
水分が残っていると傷む原因となるため、煮物や炒め物などの料理の汁気はしっかりと切りましょう。また生野菜、果物を入れる際も、しっかりと水分をふき取ります。

特にミニトマトはヘタの周りに水分や雑菌が残りやすいため、必ずヘタを取って詰めるようにしましょう。

6.冷ましてから詰める
ご飯やおかずはしっかりと冷ましてから詰めるようにしましょう。温かい状態で詰めると蒸気から水分が出て傷みやすくなったり、食べ物が傷みやすい温度になったりしてしまいます。

7.保冷剤や保冷バッグを活用する
温かい状態では細菌が増殖しやすくなるため、保冷剤や保冷バッグ、保冷弁当箱を活用して、温度を少しでも下げられるように工夫しましょう。また冷蔵庫で保存できるのであれば、冷蔵保存がベストです。
スープジャーを使う際は、ぬるい状態で長時間持ち歩くと細菌が増殖しやすくなってしまいます。
高い温度でキープできるように、熱湯でスープジャーを温めてから、熱々のスープを入れるようにしましょう。またなるべく早めに食べ切るようにしてくださいね。
8.防腐剤の代わりになるものを入れる
今まで紹介したポイントを守りつつ、防腐剤の代わりになるアイテムを使ってみるのもよいでしょう。

例えば梅干しは周りの食品を傷みにくくしてくれる作用があるといわれています。また弁当用の抗菌シートを活用してみるのも方法です。

お弁当を冷蔵庫に入れられない場合や食べるころには保冷剤がぬるくしまっている場合などは、試してみるのもよいでしょう。

食中毒を防ぐために「つけない」「ふやさない」「やっつける」を意識したポイント8つをとり入れたお弁当づくりを心がけましょう。また食べる前には食べ物が傷んでいないかチェックして、においや見た目がおかしいと感じたときは、食べるのを避けるようにしてくださいね。

【参考・参照】
農林水産省 お弁当づくりによる食中毒を予防するために(最終閲覧日:2023/5/31)

[文:あすけん 管理栄養士]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

※この記事は2024年4月12日の再投稿(再編集)記事です
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