全てを出し切ったサニブラウンは「悔しい」を連呼 男子400mリレーは惜しくもメダル獲得ならず
個人種目の100メートルでも成長を見せたサニブラウン(右)。リレー終了後は悔しさをにじませた 【写真は共同】
1走でスタートに定評のある坂井が安定した飛び出し。2走では100メートルでも準決勝に進出したサニブラウンが快走し、リオの銀メダルメンバーである桐生が巧みなバトンワークで上山へとつないだ。4走に渡った時点ではトップだったものの、東京五輪200メートルの金メダリストであるアンドレ・ドグラス(カナダ)ら、アンカーには各国の有力選手がそろっており、惜しくも5位でのフィニッシュ。2大会ぶりのメダル獲得はならなかった。
現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、レース後のサニブラウンのコメントを掲載。
「誰が走っても金メダルが取れるような日本になりたい」
1走目から2走目の所でちょっと詰まっちゃったかなと。もっと加速に乗れればもう少し前で桐生くんに渡せたのかなと思う。
――急遽のメンバーと走順変更だったが、心持ちは?
もう行くしかなかった。ここまで来たら何か変えないと勝てないと思ってたので、攻めた結果になったのかなと思う。
――桐生選手とのバトンパスは練習していたか?
アップで練習しただけ。1走から2走はちょっと詰まったけど、2走から3走は悪くなかった。でも、もうちょっとスムーズに渡せたかなと思う。
――予選よりもコンディションは上がったか?
いや、もうだいぶ限界でした。(今日のリレーを)走る前にふくらはぎがつりそうなくらいだった。でも走るしかないんで、そこはしっかり走ってバトンを渡した。
――5位という結果をどういうふうに受け止めているか?
死ぬほど悔しい。みんなで金メダルを獲ろうという目標で今までずっとやってきた。去年(23年の世界陸上・ブダペスト)も悔しい思いをしてこの舞台に立ったので、やっぱり悔しい。
――中心選手となって迎えたリレーを走って、どのような気持ちだったか?
もう自分がやるしかないなっていうのは分かっていた。プレッシャーというよりは自分の最大限の走りをして、なんとしてでも1番でしっかり回して、どれだけ前で(アンカーの)上山に渡すかということが勝負の鍵になってくると思っていた。そこは自分の仕事を明確にして挑んだ。
――個人種目も併せてどのようなオリンピックになったか?
めちゃくちゃ悔しい。100メートルに関しては、競技人生の中でこれ以上に悔しいことはなかったのかなと思う。
――今後に向けて。
このメンバーも来年(の世界選手権・東京)で全く同じかと聞かれたら多分また変わってくると思うので、誰が走ってもいいように、誰が走っても金メダル獲得できるくらいの強い日本になりたいなと思う。
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