【いよいよスタート】大舞台に挑むゴルフ日本代表4名のクラブセッティングをチェック!
【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ、青木紘二/アフロスポーツ】
※実際の試合でのセッティングと異なる場合があります。
松山英樹プロのクラブセッティング
【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ(写真は2024メモリアル・トーナメント時)】
ZX5 Mk II LSはロースピンで強い球を追求しており、プロが好むような強弾道が打てる仕様になりました。
通常のZX5 Mk IIと一番違うのはウェイトの位置です。ZX5 Mk II LSはヘッド前方にウェイトがあり、通常モデルのZX5 Mk IIは後方に付いています。ウェイトによる重心位置がちがうので、ZX5 Mk IIと比べると打ち出し角度も高さも異なり、ZX5 Mk II LSの方がはるかに低く前に飛びます。
軽量化をクラウンに施し、ヘッドの前に42g、後ろに15gのスプリットウェイトを配置することで、低重心をキープしながら高弾道かつ低スピンを実現。
寛容性と操作性を求めるゴルファーに対応したクラブです。
フェース面にCNCミルドインフィニティフェースが搭載されています。クラウン部分もTHIN-PLAY CARBON CROWNという新しいカーボンファイバー素材で、前作より30%軽量化し、極限まで低深重心化を実現しています。
ソール部分にはRADIAL WEIGHTINGというフロントウェイトを戦略的に配置し、低スピン・弾きの良さ・ボールスピードを生み出す設計に。
球も上がりやすく、コースに出てキャリーでグリーンを狙えて、距離を稼いでくれるフェアウェイウッドです。
ZXシリーズにも搭載されている、「TOUR V.T.SOLE」というトレーディングエッジ側に3rd soleを追加して3面にし、深重心化とシャープな外観を両立させた設計です。トゥ・ヒールの凹部によって余剰重量を創出し、ソールからバックフェース下部へ重心を深く低く設定しています。非常に抜けの良いソールも特徴です。
しっかり操作して球の高低の打ち分けや、ドロー・フェードを自分のテクニックでやっていきたい。さらにシビアな状況からも自分でボールをコントロールしたい人におすすめです。
フェース面積を拡大し、フェーストップに向かって厚くした「逆テーパーブレード設計」で上下方向の慣性モーメントが向上。
悪条件でも安定したスピン性能を発揮できる「RTX4 FACE テクノロジー」「第2世代FEEL BALANCING テクノロジー」を搭載。抜群のコントロール性能を発揮できます。
ボール:ダンロップ「スリクソン Z-Star XV」
ドライバー飛距離性能を重視したボール。コアの硬度分布を二段階に最適化した「ファストレイヤー D.G.」コアにより、スムーズに変形することで心地よいフィーリングと効率的なエネルギー伝達を実現しています。
中島啓太プロのクラブセッティング
【青木紘二/アフロスポーツ(写真は2024全英オープン時)】
ステルス2 シリーズは60層のカーボンツイストフェースが搭載されました。新構造のカーボンフェース設計でステルス シリーズよりも2g軽量化に成功し、より余剰重量を生むように設計されています。
ステルス2 プラスは可変ウェイト(スライディングウェイトシステム)を搭載。重心距離を変えられることでアジャスト性能を高めて、アスリートに使いやすく自分が狙った弾道が打ちやすいように設計されています。
軽量化をクラウンに施し、ヘッドの前に42g、後ろに15gのスプリットウェイトを配置することで、低重心をキープしながら高弾道かつ低スピンを実現。
寛容性と操作性を求めるゴルファーに対応したクラブです。
UDIはアルティメットドライビングアイアン(Ultimate Driving Iron)の頭文字で、アイアン型ユーティリティです。リンクスの固い地面や強風など厳しい環境のコースで、風の影響を受けない中弾道・低弾道でフェアウェイを捉えるために、使いやすいように作られています。
中弾道でラインを出しやすく作られているので、高く上がってグリーンを狙うような止めやすいモデルではなく、パワーがある人や球が吹け上がって困っている人、アイアン型の方がラインを出して打ちやすい、方向性を定めやすいという人に最適なモデルです。
ツアーで活躍する世界トッププレーヤーからのリクエストに基づいて設計された、精確な操作性と寛容性を兼ね備えたアイアン。テーラーメイドが新たに開発した「コンパクト グレイン フォージング」やオフセットの少ないオーソドックスなヘッド形状、厚みをもたせたフェースが、心地良い打感と操作性を実現しています。
「HYDRO SPIN FACE」と言われるミーリングが、しっかり溝と溝の間に斜めに入っていて抵抗を生んでいます。悪条件でほどけやすいスピンも、しっかり逃げ場を作ることで安定してかかる優れた性能を発揮しています。あわせて、RAWフェーステクノロジーという、ノンメッキによる削り出したままのグルーブも搭載して、しっかりとスピンがかけられるようになっています。
TP リザーブ シリーズはパターでよく使われる「303ステンレススチール」を使用し、「CNCファインミルド製法」で精密に削り出したシリーズです。重厚感のある打感と打音が特徴。フェース面は一体型のインサートのない金属削り出しです。横方向の慣性モーメントを意識したソールウェイトを搭載し、打感・打音を損なわずに方向性を安定させています。
テーラーメイド史上最もソフトなフィーリングなボールでありながら、心地いいサウンドと前作以上のボール初速を実現する、新スピードラップコアを搭載しています。
ツアープロからのフィードバックを受け、前作の三角形から四角形の新デザインに変更された「クリアパスアライメント™」が、グリーン上でのアライメントやパッティングの動きをサポートします。
笹生優花プロのクラブセッティング
【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ(写真は2024全米女子オープン時)】
他のAi SMOKEシリーズのクラブ同様、トリプルダイヤモンドにもゴルファーのスイングデータを元に設計されたA.I.SMART FACEが搭載されています。ジェイルブレイクはなく、360°のカーボンシャーシやソール側の2つ(フェース側約2gとバック側約19g)のスクリューウェイトは引き続き採用されています。
ヘッドサイズは他のモデルよりも小さくヘッド体積が450ccとなっていて、見た目からして少し小ぶりになっています。
重心が少し前にあるので、Ai SMOKE MAXよりも振り抜きやすく、ヘッドスピードが上がりボール初速も速くなっています。そのうえ、A.I.SMART FACEで球も曲がりづらくブレづらくなっています。
ヘッドはとてもオーソドックスで、平均的なサイズでフェースは少しシャローです。打つと球が上がりやすく、特につかまることもなくストレート弾道が基本のモデルです。
パラダイムは番手が豊富なのも特徴で、3番から11番まで用意されています。フェアウェイウッドが得意でショートウッドを多く使いたい人におすすめです。
左へのミスを消してくれて、程よいスピンを入れて、200ヤード前後のわりと長い距離を上から狙える、パワーヒッターのお助け感のあるユーティリティです。パワーがあって7番や9番のショートウッドだと、球が上がりすぎて使いづらいというゴルファーなら、ちょうどいい球の高さ、強さが打てるクラブです。
APEX CBアイアンは、軟鉄(S25C)鍛造の一枚物のヘッドになっています。ぶっ飛ぶ感じではないんですけど、とても球持ちがよくてコントロールしやすいクラブに仕上がっています。
打感も軟鉄鍛造の切れ味鋭い感触で、わりとボールに当たった音は高めの音がしますが、手に伝わってくる感触は柔らかいです。インパクト時の音で距離感や弾道イメージをするような、感覚の鋭いプレーヤーに好まれるクラブではないかと思います。
FORGEDモデルは日本やアジアのプロの要望を受けて開発されました。軟鉄鍛造で、フェースにしっかり乗ってコントロールできるモデルとして開発されています。フェース面のヒールまではしっかりメッキがかかってますが、ヒールからトゥ側のフェース面はノンメッキで、打感も伝わりやすくスピンもかかりやすい仕上げになっています。
JAWS RAWウェッジの最大の特徴はフェース面のノーメッキです。ヒール側からトゥ側を含んだフェース面がノーメッキの状態で仕上げています。フェース面以外の部分はしっかりメッキをして耐久性や美しさを保ち、しっかり機能を高めています。溝と溝の間に斜め20°に細かいミーリングを入れる技術を用い、安定してスピンをかけるテクノロジーを搭載しています。トゥ側にタングステンウェイトを配置し、開いたり芯を外した時にヘッドのブレを抑えて、安定したアプローチができるように進化しています。
ボール:キャロウェイ「クロム ツアー X ボール(2024)」
CHROME SOFT Xボールの後継モデル。飛距離性能とグリーン周りでのスピン性能を高い次元で両立した、プロや上級者に向けたツアークオリティのボールです。
ソフトなフィーリングのなかに、ややしっかりとした手応えも伝わってくる打感が特徴。前作のCHROME SOFT Xボールと比較すると、とくにロングショットにおけるボールスピードと、アプローチにおけるスピン性能が大きく向上しています。
山下美夢有プロのクラブセッティング
【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ(写真は2024全米女子オープン時)】
ボールスピードを飛躍的に高めるために、進化した革新のテクノロジー「REBOUND FLAME Mk II」を全モデルに採用。「RIGID ZONE」をより硬く、「FLEX ZONE」をやわらかくしたことで、打つ瞬間のエネルギーが増幅。より力強いドライバーショットでさらなる飛距離を実現しています。
また、前作のZXシリーズは低重心化するためにクラウンがカーボンになっていましたが、今回のZX Mk IIシリーズはチタンで作られています。
山下プロが使用する「ZX5 Mk IIドライバー」は、前モデルのZX5の後継にあたります。ZX5 Mk IIはヘッド後方にウェイトがあり、ミスにも強く球も上がりやすい仕様になっています。
すべての番手にドライバーと同じ「REBOUND FLAME Mk II」テクノロジーを採用しています。
クラウンには、#3はカーボンを、#5と#7にはメタルを使用。さらに、クラウンステップを採用し、低重心化もはかっています。フェアウェイショットでもティーショット同様のパワーを発揮し、初速と飛距離を実現しています。
ドライバー、フェアウェイウッド同様に「REBOUND FLAME Mk II」テクノロジーを採用し、ボールスピードを高めています。コンパクトな形状で、深重心化しただけでなく、フェースのロール設計も刷新されました。
直進性に優れたアイアンです。ミスに強く、優しくシンプルにまっすぐピンを狙っていくことができます。
フェース面はクロムパナジウム鋼という特殊鋼が使われています。いわゆるバネ鋼と言われるもので、軟鉄よりも硬度があり、薄くすると反発を得やすい素材です。軽やかに弾く打感が味わえつつ非常に球が上げやすいのが特徴です。ボディは軟鉄鍛造のフォージドで、ロフトやライ角の調整ができるようになっています。
ロフトが31度と立っており、非常に距離が出やすいアスリートモデルです。
ZIPCOREという独自の技術が搭載されています。ネック内部の最大95%大型化したセラミックピンで軽量化しつつ剛性を保ち、余剰重量を生み出してトゥ側や理想の位置に配分することで、フェースのど真ん中に芯がくるように設計されている技術です。
今回はHydraZipという技術が搭載されています。ロフト別に異なるフェースブラストと、レーザーミーリングの技術でロフトが増えると摩擦が大きくなるような設計になっています。こういうざらざらなフェース設計で、ボールの面をしっかりキャッチして安定したスピンをかけられるようにできています。最大19本の狭く深い溝が、優れたスピンコントロール性能を発揮できるようになっています。
ボール:スリクソン Z-STAR XVシリーズ
コアの高度分布を二段階に最適化した「ファストレイヤー D.G.」コアを採用。スムーズに変更することで、心地よいフィーリングと効率的なエネルギー伝達を実現します。それにより、飛距離性能と、アプローチスピンとアイアンスピン性能が従来モデルよりも向上。インパクト時のボールの滑りも抑制され、フェースに食いつくような打感も実現しました。
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