渋野日向子プロが全米女子オープンで使用したクラブセッティング

スポナビGolf

【Getty Images】

2024年6月2日(日本時間3日)、米女子ゴルフツアー「全米女子オープン」で単独2位となった渋野日向子プロ。笹生優花プロとワンツーフィニッシュを飾った、渋野プロを支えたクラブセッティングをご紹介します。

渋野日向子プロのクラブセッティング

■ドライバー:PING「G430 LST ドライバー」

LSTはロースピンテクノロジーの略。その名の通り、ロースピンでやさしさもある、飛距離性能が高いクラブ設計のモデルです。

フェース面はG425と同じFORGED T9S+チタンフェースですが、今作はより薄肉化して反発性能・フィーリングを磨いています。さらにスピンシステンシー・テクノロジーも搭載。フェース面に丸みをつけて、芯を外したときに余計なスピンや飛距離ロスが出ず、初速が落ちないようにフェースを再設計しています。

空力を考えたタービュレーターの形・位置も調整されています。G425は幅が広く横に広がった状態でしたが、G430はフェース面に寄りながら、少し高さが出て中央に集まったような位置に変更されています。

低スピンながら、初速が出れば確実に前に強く出て飛距離につながります。曲がらないけどもう少し飛ばしたい人におすすめです。
■フェアウェイウッド:PING「G430 LST フェアウェイウッド(#3)」「G430 MAX フェアウェイウッド(#5)」

G430 LST フェアウェイウッドは、フルチタンボディにカーボンクラウンを採用し、ヘッド重量の約42%を占めるタングステンウェイトを装着。高い打ち出しと低スピンを実現し、最大飛距離を狙える低重心設計が特徴です。

G430 MAX フェアウェイウッドは、スピンシステンシー・テクノロジーを搭載し、フェース面の縦方向がロール、横方向がバルジというフェースの丸みを再設計することで、芯を外したときの余計なスピンや飛距離ロスを減らす設計になっています。G425 MAXよりも球の上がりやすさ、ミスへの強さ、飛距離性能とフィーリングが向上しており、番手バリエーションも多く、用途に合わせて幅広い選択肢が用意されています。
■アイアン:PING「i230 アイアン」

フェース面では、前作よりスコアラインの溝の数が増えています。これはPINGの他のアイアンにも採用されているマイクロマックス・グルーヴで、各溝の角度と間隔を最適化し、従来よりも溝の本数を増やしているのです。

中に振動吸収の素材が入っていますが、それが分厚いキャビティ部分だけではなく、バックフェースの全面にバッチとしてエラストマー・インサイトを搭載しています。これによって打感が前作i210より良くなっているのが特徴のひとつです。

また、前作よりも慣性モーメントが高くなり、少し低重心化されています。低重心になったことで球が上がりやすく、打点のブレにも強く、高い慣性モーメントを実現しています。
■ウェッジ:PING「GLIDE 3.0 ウェッジ」

1本1本削り出した溝と従来の2.0より溝を1本増やしたことで、安定した高いスピン性能を発揮するように設計されています。

ソールはEYE2 ソール、SS(スタンダードソール)・WS(ワイドソール)・TS(シンソール)の4タイプがそろっています。ロフトも番手に応じて重心位置の設計を変えており、細かく作り分けされています。
■パター:PING「PING PUTTER ANSER 2D パター」

ANSER 2Dは座りが良いワイドタイプのANSER型。。タングステン搭載でミスに強く、新ハードPEBAXインサートでソリッドな打感が特徴です。

パターに関しては「ブレード型でやさしさが欲しい」というこだわりをもつ渋野プロ。「打感や転がり、見た目と実際のやさしさ(安心感)が良い」と気に入っているそうです。
※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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