ドジャー・スタジアムに刻み込まれる長距離砲の証 今夏、大谷翔平が「7本目」の達成者となるか
大谷の特大本塁打の行方は?
大谷の打球は、赤い丸(筆者加筆)のあたりを通過した 【撮影:丹羽政善】
あの日は、気象条件も良かった。試合開始は午後4時10分。本塁打が飛び出したのは五回で、まだ明るい時間。ロサンゼルスは、昼と夜の寒暖差が激しく、デーゲームとナイターでは20%ほど湿度が異なる。例えば、7月24日のケースだと、午後5時の湿度は48%、午後9時は67%だった。湿気は、当然ながら飛距離に影響を及ぼす。また、7〜8月のほうが、シーズン序盤よりも乾燥するので、飛距離そのものが出やすい。あの1本は、大谷のパワーに加え、そういう条件で飛び出したものなのである。
ということは今後、まだまだ歴史的な一発を目撃できる可能性があるかもしれない。なぜなら、8月はまだ11日と25日にデーゲームがある。9月8日のデーゲームもリストに加えてもいい。相手がパワー系のピッチャーなら、真芯で捉えたときの飛距離が伸びるので、より可能性が高まる。
よって、この大谷の一言は、あながち強がりではない。
「まだチャンスは、これから先、あると思う」
打てば同球場で7本目。またプレートが設置され、新たな歴史が刻まれることになる。