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打感・打音が向上！低スピンで初速も◎ PING「G430 LST ドライバー」

スポナビGolf 2022年11月27日 17:00

【スポナビGolf】

今回はクラブフィッターの小倉勇人さんに、2022年11月に発売されたPING「G430 LST ドライバー」について解説していただきました。

G430 LST ドライバー

G430 LSTの特徴

【スポナビGolf】

最新シリーズであるG430のドライバーは3モデルあります。

中でも、LSTはロースピンテクノロジーの略。その名の通り、ロースピンでやさしさもある、飛距離性能が高いクラブ設計のモデルです。

LSTは前作のG425にもあり、非常に評価の高いモデルでした。G430 LSTで進化した部分を紹介します。

【スポナビGolf】

フェース面はG425と同じFORGED T9S+チタンフェースですが、今作はより薄肉化して反発性能・フィーリングを磨いています。

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さらにスピンシステンシー･テクノロジーも搭載。フェース面に丸みをつけて、芯を外したときに余計なスピンや飛距離ロスが出ず、初速が落ちないようにフェースを再設計しています。

【スポナビGolf】

ドライバー3モデルのうち、MAXとSFTはクラウンがチタンですが、LSTだけがカーボンです。スピン量を減らすために、適正重心をコントロールした現れなのだと思います。カーボンクラウンなので、LSTだけ色が違います。

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空力を考えたタービュレーターの形・位置も調整されています。前作は幅が広く横に広がった状態でしたが、今作はフェース面に寄りながら、少し高さが出て中央に集まったような位置に変更されています。

【スポナビGolf】

3モデルとも縁取りのような装飾が入りました。縁取りがあると、ヘッド自体の輪郭より少し締まって小さく見える効果もあるので、大きなヘッドが苦手な人は、シャープに構えやすくなったと感じるでしょう。

【スポナビGolf】

フェード･スタンダード･ドローの3ポジションに調整可能な高比重ウェイトも搭載されています。

【スポナビGolf】

真ん中がスタンダードポジション。　　　　　　

【スポナビGolf】

トゥ側に動かすことでヘッドのターンを緩やかにして、ヘッドのつかまりを抑えるフェードポジション。

【スポナビGolf】

少しヒールよりにしてヘッドの動きを敏感にして、つかまり性能を高めるドローポジションです。

G430 LST：試打した印象

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これはMAX・SFTにも言えることなんですが、大きく打感・打音が向上しています。打っていただければ分かると思いますが、メチャメチャ気持ちよくなりました。

少しフェースに乗るような感触から一気に弾き出るような感じです。ソリッドの中に柔らかい感じもあります。すごく乾いたいい音になり、打っていて非常に気持ちよくなりました。

飛距離性能はMAXに比べてスピンが減っている印象です。低スピンながら、前作に比べて初速が少し出るようになったと感じました。初速が出れば確実に前に強く出て飛距離につながります。そこがG425から進化した部分かなと思います。

MAXとLSTの選び方

G430 LSTは、どちらかというとアスリート向けモデルというポジションなんですが、スタンダードなMAXがアスリートに適さない訳ではないです。

PINGはプロモデルを作らず、契約プロにも市販品を渡すのがポリシーになので、使い手がどういう性能が欲しいかでモデルを選べばいいと思います。

曲がらないけどもう少し飛ばしたい人はLSTを、とにかく曲げたくない、飛距離より方向性・安定性が大事という人はMAXを選ぶといいでしょう。

つかまりは、MAXよりちょっと渋めです。つかまりは少し抑えてあり、スピンも名前の通り少ないです。とはいえ、世の中のプロじゃないと打てないような、いわゆるドロップが出るようなクラブではないんです。

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LSTもMAXに比べればハードではありますけど、誰にも使えないようなアスリートモデルではないです。ロフトの多めのモデルで、440ccの少し小ぶりの方が打ちやすい人も出てくるかなと思います。

「LSTはハードだから無理」とか考えずにロフトの多いものを選んだり、いろいろなシャフトの組み合わせを試してもらえれば､自分なりの曲がらないPINGのG430が見つかると思います。

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