大谷、理想の「スプラッシュヒット」に大打者・ボンズの影 オラクル・パーク名物をめぐるファンのサイドストーリーも
大谷が語る大打者・ボンズ
無言を貫いた水原被告。大谷も試合後、事件のことに直接触れることはなかったが、「開幕からいろんなことがあったが、どう集中しているのか?」と米記者に聞かれると、「最初の方は色々あったので、ちょっと睡眠が足りてないなという日が続いた」と珍しく心情を吐露している。
“色々”とは何か。さすがに米メディアもそこを問いただすほど野暮ではなかったが、最近はいい睡眠を取れるようになったそうで、「時間にもだいぶ余裕が出ているので、いい睡眠をとって1日1日、大事にプレーできている」と大谷は続けた。
では、どこがターニングポイントになったのか。そう聞かれた大谷は、こう話し始めた。
「物事が進展し、色々と新しいことがわかって、自分のやるべきこと(証拠書類など)を出して、一旦物事が解決した段階では、もう僕のほうからやることはなくなったので、その段階で(寝られるようになった)」
事件の最終決着はまだだが、彼の中ではすでに区切りがついているような口ぶりだった。
4月22日、オラクル・パークで子供たちにサインをするボンズ 【Photo by Suzanna Mitchell/San Francisco Giants/Getty Images】
「本当にメジャーリーグの打者というか、今よりも動き方だったりというのが、日米ですごく差があった時期だと思うので、本当にアメリカ人らしい打ち方」
そうボンズの記憶を辿った大谷。果たして、ボンズは大谷にどんな印象を口にしたのだろうか。