ジェフ・フレッチャー著『SHOーTIME2.0 大谷翔平 世界一への挑戦』

2度の肘手術から復活した選手たちは? 投手・大谷翔平もその道に続けるか

ジェフ・フレッチャー
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 エンゼルスの番記者のジェフ・フレッチャーが綴る、現在進行形の生きる伝説の舞台裏!
 二刀流・大谷翔平のMLBの2022年シーズンから始まり、2023年シーズンとWBC優勝、そして新天地移籍までの舞台裏を追ったノンフィクション。
 アーロン・ジャッジ、マイク・トラウトといった、強力なライバル&盟友らの背景や生い立ちなど、アメリカのベテラン記者ならではの視点で描かれた「大谷本」の決定版!!

 ジェフ・フレッチャー著『SHOーTIME2.0 大谷翔平 世界一への挑戦』から、一部抜粋して公開します。

復帰して活躍している選手たち

【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 メジャーリーグでトミー・ジョン手術を受けた投手の事例数は数百に及ぶが、手術を二度繰り返した投手の数になると数十人に絞られる、とトミー・ジョン手術を研究するジョン・ローゲルは自身のデータベースに基づいていう。

 二度目の手術を受けた大部分の投手は、特筆すべき実績をあげたわけではなく、だいたいメジャー戦線脱落の寸前に、それでも投げ続けるために最後の悪あがきの一環としてやった者だという。

 二度目のトミー・ジョン手術後、再び一流先発投手として数年間の実績を残している唯一の選手が、テキサス・レンジャーズの右腕、ネイサン・イオバルディだ。

 大谷も、イオバルディの足跡を追う最有力候補の1人だ。そのほかの候補者としては、同じくレンジャーズの右腕、ジェイコブ・デグロムやロサンゼルス・ドジャースの右腕、ウォーカー・ビューラー、タンパベイ・レイズの左腕、シェーン・マクラナハンがいる。

 全員オールスターゲーム出場の実績があり──デグロムに至っては、2年連続でサイ・ヤング賞受賞も果たしている──2024年開幕の時点で、二度目のトミー・ジョン手術からのリハビリに励んでいることになる。

 イオバルディは、完全な回復が可能だと証明する絶好の事例だ。
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