【名古屋競馬 11R ネクストスター中日本 予想】一皮むけた スティールアクター

情報提供:オッズパーク

北陸・東海地区「ネクストスター」の称号は誰の手に?(写真はイメージです。名古屋競馬場の実際とは異なります) 【写真:アフロスポーツ】

 今年度の名古屋競馬第27回開催3日目のメインは第1回ネクストスター中日本。3歳馬による北陸・東海交流戦で1着馬には兵庫チャンピオンシップJpnIIへの優先出走権が与えられる一戦だ。各地区持ち回りで今年は名古屋で行われるが、金沢から1頭、笠松から2頭が参戦。この地区としては破格の賞金1200万円が懸かるだけに激戦は必至だろう。

 主役を担うのは名古屋の雄スティールアクター。今期初戦の新春ペガサスカップでは強行軍の影響か3着に甘んじたが、スプリングカップ、笠松・ジュニアグローリーと重賞を連破。勝ちっぷりの良さからも出世レースから頭一つ抜け出した格好だ。発馬センスがあって無理なく好位が取れるので1500mは他の地元の有力処とは優位性を認めたい。

 焦点は金沢の雄ダヴァンティとの力関係に尽きるのでは。こちらは金沢でデビューから無傷の4連勝。いずれもスピードの違いで押し切っているだけに、まだ底が知れない恐ろしさがある。5カ月半ぶりの今年初戦を19キロ増の馬体で圧勝。ここを目標に型通りの良化を辿っていると聞くし、ハナを脅かすだけの強力な同型も不在。初の輸送競馬さえ無難にこなせば存分に力を発揮してきそうだ。

 ただし、これを迎え撃つ東海勢も簡単に譲る気はない。前述スティールアクターの僚馬で笠松・ゴールドジュニアを含む3連勝と勢いのあるミトノウォリアー、兵庫クイーンセレクション勝ちのニジイロハーピー、笠松の雌ワラシベチョウジャも好位で機をうかがう。他ではゴールドウィング賞勝ちのフークピグマリオンだが、こちらは1500mは若干忙しい印象。先行争いがモツれたときの狙いになりそう。
◎(7)スティールアクター…道営1勝から昨秋12月に当地へ転じて(5010)。今期初戦の新春ペガサスカップこそ36日間で4走の強行軍がこたえたか直線で甘くなったが、続くスプリングカップ、笠松・ジュニアグローリーと重賞を連破。その勝ちっぷりからは一皮むけた印象がある。まだ勝負付けが済んだとは言わないが、地元馬同士であれば大きなアドバンテージを取ったのは確かだろう。ここは金沢のダヴァンティとの力関係に尽きる。おそらく主導権を奪うであろう相手に、徹底マークでこれを捕まえられるか否か。地元記者としては差し切る場面を描きたい。

○(10)ダヴァンティ…7月の新馬勝ちから月1走の無理のないローテで3連勝で世代の頂点へ。石川テレビ杯、ネクストスター金沢と既に重賞を2つモノにしている。今年初戦は5カ月半ぶりの実戦、19キロ増は全てが成長分ではないにしても、しっかりした走りで後続を寄せ付けず連勝を『4』に伸ばした。叩いた効果かこの中間はグンと攻め馬の動きが良化したようだし、ここ目標に抜かりない仕上げ。初めての遠征競馬になるが、当日落ち着いて臨めればそのスピードは脅威になる。東海勢の執拗なマークを振り切ることができるかどうか。この世代の地区レベルの差が分かりそう。
▲(3)ワラシベチョウジャ…デビューから5連勝でネクストスター笠松を勝ったが、6連勝の懸かったジュニアキングでよもやの5着敗退。これを機に休養へ入ったが、今年初出走のジュニアグローリーで2着。スティールアクターには完敗もがっちり2着を確保して軌道を修正できた。10キロ減の馬体が気掛かりだったが、この中間も緩めることなく、追い切りで無理なく好時計をマークしてきた。これに加えて輸送での馬体減がなければ大きな上積みが見込めそうだ。渡邊騎手の手綱捌きにも注目する。

△(2)ニジイロハーピー…道営0勝ながら認定未勝利戦で2着。転入初戦のセレクトゴールドをモノにすると6戦して(2211)の成績。前走では姫路に遠征して兵庫クイーンセレクションを勝つなど、ここ一番での強さがある。前2走は笠松、姫路と輸送もあってか440キロ台での出走。それで結果が出ているのだから問題はないのだろう。放牧明けでも追い切りの動きに不足はなく、持ち前のレース巧者ぶりを発揮すれば、ここでも好勝負が可能なはず。大畑騎手も2走目で手の内に入れてきそうだ。
x(8)ミトノウォリアー…新馬→若駒盃を連勝と好発進を飾ると、王道路線を歩んでセレクトゴールドは2戦目でモノにした。ネクストスター名古屋では僚馬ミトノユニヴァースに完敗の2着だが、続く兵庫ジュニアグランプリで5着と大健闘。ここ3走は生え抜き馬限定の2戦、笠松戦と比較的手薄な相手で3連勝は当然だが、きっちりと勝ち切った点は評価できる。まだ勝負所で気を抜くなど若さが残るが、その辺りを改善できれば伸びしろもありそう。ここでも遜色ない走りができていい。

x(9)フークピグマリオン…道営1勝から転じて、当初は掛かりの悪さが目に付いたが、ゴールドウィング賞では6番人気で1着の大駆け。2歳12月の時点で古馬A4組でも快勝劇を演じるなど器の大きさを示した。その後は新春ペガサスカップ2着、スプリングカップ3着ともうひとつ弾け切れないが、確実性は増している。ただ、レースぶりから1500mは若干忙しい印象で、金沢のダヴァンティが平均以上のラップを刻むようだと追走に脚を使う恐れが。道中でうまく脚がたまれば上位争いも可能だが。
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