苦しい台所事情が予測されるヤクルト 巻き返しに向け、若手の躍進に期待
強打の若手捕手・内山壮真がユーティリティーに
ヤクルト野手:2023年ポジション別得点貢献度 【データスタジアム株式会社】
そして、現在3番手の古賀優大は、キャッチング技術や鋭いスローイングを武器とする。相手のスキを突いたピックオフプレーでチームを救うことも多く、少ない出番ながら守備面で高いスキルを示している。
山田哲人の起用法に変化があるか
昨年は故障の影響で不調に終わった山田。今季の起用法にも注目が集まる 【写真は共同】
このほか、オスナが守る一塁と、長岡秀樹が守る遊撃はリーグ平均レベルとなっている。長岡は打撃が振るわなかったものの、高い守備力を発揮してショートでリーグトップの守備得点を記録した。内野は昨季同様のメンバーが今季も中心に起用される見込みで、やはり村上と山田の活躍度によってチーム状況が左右されることにはなるだろう。
外野手は指揮官の司令で守備位置をシャッフル
昨季は塩見泰隆が度重なる故障の影響で51試合の出場にとどまり、センターの貢献度が伸び悩んだ。塩見がコンディションに不安なく出場ができるに越したことはないが、高津監督は主力が離脱するようなことがあっても、リスクを最小限に抑えるような取り組みを行っているようだ。新戦力ではリードオフマンとして実績のある西川遥輝が加入したほか、若手には二軍で本塁打王のタイトルを獲得した澤井廉が控える。内山や濱田太貴など選手起用の選択肢が多いこともあり、塩見とサンタナを除く外野1枠は流動的な起用が予想される。
故障者続出の中で、高津監督の手腕に注目が集まる
2020年の最下位から翌年リーグ優勝へと導いた高津監督の手腕に注目だ。