さらにバリエーションが増えて選びやすくなった!PING「s159ウェッジ」

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2024年3月、PINGのニューウェッジ「s159」が登場しました。そこで、クラブフィッターの小倉勇人さんに、進化したPINGの最新ウェッジを試打していただき、特徴を語っていただきました。

s159ウェッジの性能と特徴

PINGは、フルラインナップのパターからドライバーまできっちり作り込むメーカーです。今回はウェッジをしっかりモデルチェンジして作り込んできました。今までのウェッジはグライドシリーズでしたが、今回から名前が「s159」に変更されました。

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フェースにはマイクロマックス・グルーヴという新設計の溝が搭載されていて、前作と比べて溝の本数が3本増えています。溝が増えるとより不純物の水や砂が逃げやすくなり、ボールとフェース面がしっかりと接地して安定したスピンがかかりやすくなります。

さらに疎水性という、水分がフェース面に残りにくい仕上げをしています。これも溝と同じような効果があるので、よりボールがフェース面に食いついて、悪い条件でもスピンがかかりやすい安定感を重視して設計されています。

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前のモデル同様にCTP(カスタム・チューニング・ポート)が搭載されています。これにより、ミスに強くなるキャビティ効果があります。

さらにエラストマーが余計な振動を吸収してくれる効果で、打感もソリッドの中に余計な振動のないクリアな気持ちいい打感になりました。こういう細かいところもきっちり作り込んでいます。安定したスピンをかけて、打点のミスに強いモデルに仕上がっています。

s159ウェッジのグラインドは6タイプ

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今回の s159ウェッジは前作に比べて、ソールのバリエーションがBグラインドとHグラインドの2モデルが追加されました。

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スタンダードソールと言われるSグラインド。

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ワイドソールの意味があるWグラインド。

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狭いという意味のシンソールのTグラインド。

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そしてPINGの伝統的なEYE2ソールのEグラインド。

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加えて、今回はハーフムーンの意味があるHグラインド。

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バウンスの意味があるBグラインドの計6種類になりました。

s159ウェッジを試打して気になったモデル

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基本はやさしいのですが、今回全部打ってみて特に注目したのはWグラインドです。

Wグラインドはワイドソールでバウンスもしっかりあるので、少し手前から入ってもしっかりソールが滑って、刺さる感じも無く、ボールを前に飛ばしてくれます。

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ただ、人によっては飛びすぎてしまったり、跳ねすぎてトップしたりする人も打ち方によっては出てくるでしょう。そこをカバーするのが新しく追加されたBブラインド(バウンスソール)です。同じワイドソールですが、少しバウンスを減らしているので跳ねすぎず刺さらないだけでなく、ちょっとバウンスの効果を減らすことで、Wグラインドに比べてボールを拾ってくれて飛びを抑えた性能になっています。

Hグラインド(ハーフムーンソール)は、SグラインドとTグラインドの中間ぐらいのソールタイプです。やはりいろんなテクニックを使ったり、抜いたりできるのがTグラインドですが、やはりシビアなモデルです。Sグラインドでももちろんできるのですが、状況に合わせてどんなシチュエーションにも対応できるのがSグラインドなので、ソールの当たり具合が邪魔だと思うときもあるのです。そこの間をうまく作ったのが、Hグラインドです。比較的操作もできるのですが、ちょっと助けてくれる感じもあります。

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グラインドが6タイプに増えたことで、より選びやすくなっている感じがします。今回追加されているロフトもあるので、より細かく選べるようになってきました。PINGのウェッジは契約選手が使っているイメージがあると思いますが、もしかしたら契約外の選手も使ってくるのではないかと思いました。

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形も非常に端正できれいです。私はEグラインド(EYE2ソール)が好きなので、こういうのも作り続けてくれるのは素直に嬉しいなと思います。伝統もしっかり残しながら、より最適なものをゴルファーに提供するというところを忘れないPINGはすごいなと改めて思いました。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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