性能が進化!やさしくミスが少ない!PING「グライド 4.0 ウェッジ」

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今回は2022年5月に発売されるPING「GLIDE 4.0 ウェッジ」を、クラブフィッターの小倉勇人さんに解説していただきました。

グライド 4.0 ウェッジの特徴

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前作のグライド3.0は非常にミスに強くて分かりやすいということで、高く評価していました。

今回PINGのグライドシリーズのウェッジが4.0になって正常進化してます。3.0で気に入った方は絶対4.0も気に入ると思います。

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進化した点は、まず基本性能です。

PINGのグライドウェッジはここにCTPというエラストマー樹脂が入っています。これは打感の調整もありますが、ここをくり抜くことで、アイアンのようなキャビティ効果があります。柔らかい衝撃吸収の物が入っているので、ミスに強く打感も良くなります。

今回の4.0は、キャビティ効果のあるエラストマーCTPが3.0に比べてとても大きくなり、芯を外しても心地よい打感が得られるようになりました。

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溝は3.0でも番手別の設計になっていましたが、今回の4.0になっての間隔と角度(フェース面から溝に入る角度)が違います。

フルショットやハーフショットでの最適なスピン量に合わせて、溝の間隔と角度を番手別に設計し直しています。

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さらに、一番下の溝が3.0は短かったのですが、4.0は溝のスペースをできるだけ確保して溝の幅を広げました。一番下の溝が広がったことによって、開いたりスクエアで打ったりいろんな角度で打っても、より安定したスピンがかけられるようになりました。

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PINGは疎水性という表現をしているハイドロパームクローム仕上げで、表面が施されています。この技術は3.0でも搭載されていました。

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今回の4.0ではその上にエメリーブラスト仕上げがプラスされ、フェース面のざらつきが上がりました。

表面を粗めに仕上げることで摩擦力を増し、平面率を高めつつボールの食いつきを上げることでスピンの安定性を向上させています。

強烈なスピンというよりは、さまざまな悪条件の中でも安定したスピンを掛けられるように設計されたのが、今回のグライド4.0です。

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今回の4.0も前作同様ソールが4種類用意されています。

まずは、スタンダードのSグラインド。

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ワイドになっている、Wグラインド。    

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少し狭めでコントロールやテクニックが使いやすいTグラインド。

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そして、私が大好きなEYE2グラインドです。EYE2グラインドは3.0で他の動画でも説明しているので、そちらも参考にしてみてください。

基本はスタンダードソールで使っていただければ、どんなライにも対応できます。

EYE2はしっかりバウンスが効く仕様ながら開いた時により抜けがよく、両サイドにテクニックが使いやすくなっているので、アプローチを一本でやりたい方にはおすすめできるモデルです。

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今回の4.0のEYE2は顔が大きくなっているので、開きやすい人にはおすすめです。

試打した感想

今回はSグランドの56°を試打しましたが、スピン性能が上がった印象があります。メーカーはスピンを高めたとは言ってないのですが、4.0になって、小さな動きでもよりボールに食いつきがよくなった印象があります。開いてもよし、閉じてもよしという使いやすさのところはよくできてます。他メーカーのモデルでもスピンをしっかり掛けて、打ち出しもコントロールする技術もありますが、少しこのグライド4.0モデルの方がやさしくミスが少ない印象です。

安定してスピンをかけるというよりは、安定してボールを浮かせてくれるという方が、グラインド4.0のウェッジが評価しやすいかなと思います。

PINGはブランドとしてウェッジに関してピンとこないかもしれませんが、しっかり作り込まれていて、アイアンから流れも素晴らしくとてもよくできたウェッジです。ぜひ一度試してみてください。
※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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