【2024年最新モデル】高MOIでミスに強い!低スピンで飛ぶ!PING「G430 MAX 10K ドライバー」

スポナビGolf

【スポナビGolf】

2022年11月に発売されたPING「G430 シリーズ」に、「G430 MAX 10Kドライバー」が追加されました。そこで、クラブフィッターの小倉勇人さんに、最新の「G430 MAX 10K ドライバー」と軽量モデルの「G430 MAX 10K HLドライバー」を試打・解説していただきました。

G430 MAX 10Kの10Kという名前の意味は?

【スポナビGolf】

PINGの「G430 シリーズ」は2年目に入ったブランドになります。そこにさらに進化したドライバーとして追加されたのが、G430 MAX 10Kです。

10Kという数字は慣性モーメント(MOI)、ヘッドの左右と上下に関わる回転する物体の動きにくさ、もしくは止まりやすさを表す数字です。その数字が10,000を超えているということで10Kと表記されています。

【スポナビGolf】

上下左右のオフセンターヒットのときは中心点とズレているので、そこに対してヘッドがブレようとする力が働きますが、慣性モーメントが高いとブレにくくなります。余計なスピンもかからないし、方向性も狂いにくいので安定して飛ばせるのです。つまり、慣性モーメントが高いドライバーは、ミスに強くやさしいクラブということになります。

数値が高ければ高いほど曲がらないのですが、動きにくさというデメリットもあります。スイング中ヘッドは開いて閉じる動きをするので、その動きが非常に穏やかになります。それが人によっては振り心地として抵抗を強く感じたり、振りにくいと感じる人もいます。そういうクラブを使って活躍しているプロもたくさんいるので、道具の機能をしっかり生かしていい結果を出すのもひとつの考え方だと思います。

やさしいというクラブを自分でアジャストして使うのか、自分が気持ちよく振って正しく動いてくれるクラブをやさしいと感じるのかはゴルファー次第です。ただ、クラブの選択肢が増えたということは、クラブフィッターから見るといいことだと思います。

G430 MAX 10Kの性能と特徴

【スポナビGolf】

G430 MAX 10Kでは、ヘッド形状が専用設計されています。より慣性モーメントを高めるために、ベースとなっているG430 MAXよりひとまわり投影面積が大きくなっています。

【スポナビGolf】

ヘッド容積の上限は460ccなので変わりはないですが、より投影面積を大きくするためにフェースが少しシャローしていて、薄くなっています。

【スポナビGolf】

その形状に固定式高比重ウェイトを、フェースから一番遠い位置に搭載した新低重心になっています。

【スポナビGolf】

さらにG430 LSTに使われている、カーボン・フライ・ラップテクノロジーというテクノロジーが搭載されています。

【スポナビGolf】

クラウン部分に、8層のカーボンをソールのトゥ側ヒール側に覆うように採用し軽量化も実現しています。剛性を高めながらミスに強い低重心設計で理想の高さでブレずに狙えるテクノロジーです。

G430 MAX 10Kの試打した印象

【スポナビGolf】

テーラーメイドからも「Qi10 MAXドライバー」という慣性モーメント10Kを超えているモデルが登場しましたが、同じ慣性モーメント10K超えのドライバーでも味付けがだいぶ違います。

PINGのG430 MAX 10Kのようなモデルはどうしてもスピンが増えやすいです。重心が深くなるとフェース面上の重心点が高くなりやすいので、フェース下部でヒットしやすくスピンがちょっと増える傾向になりますが、ほとんど増えず十分低スピンになります。試打してみてびっくりしました。

今までのクラブは「曲がらないクラブはあまり飛ばない」という傾向があり、そういう考えもありましたが、このG430 MAX 10Kは、ゴルフクラブの一般的な考え方を打破しています。それくらい安定した低スピンで飛んでくれる、これはすごいです。ロースピンテクノロジーの「G430 LST」とほとんど変わらないです。それでいて、G430 MAXよりも高い慣性モーメントで打点のミスに強くなっています。

既製品でどれを買うといえば、ほとんどの人がG430 MAX 10Kを選ぶのではないかというくらい、非常にミスに強くて低スピンの球が打てます。安定感もあります。そこそこ振れる人はもちろん、ぶんぶん振れる人にとっても、シャフトをマッチングすれば非常にいいモデルになると思います。

【スポナビGolf】

G430 MAX 10K HLの特徴

【スポナビGolf】

ちなみに、G430 MAX 10KにはG430 MAX 10K HLという軽量のモデルも用意されています。G430 MAX 10Kは、純正シャフトを入れても300g前後とそこそこの重量があるので、それだと少しきびしい人が使いやすいモデルです。

【スポナビGolf】

【スポナビGolf】

専用設計のヘッドなどは同じですが、HL専用の軽量ウェイトを装備して、日本専用設計のPINGオリジナル軽量シャフトを用意し、グリップも軽量化することによって、G430 MAX 10Kと同じコンセプトながら軽量にしてしっかり振り抜きやすく設計されています。

【スポナビGolf】

コンセプトが一緒なので当然曲がらないですし、ヘッドスピードが低めの人であれば、あまり慣性モーメント値が高すぎると振りづらくなるので、その辺も含めてしっかりバランスの取れた軽量系ドライバーに仕上がっています、これもぜひ注目してみてください。

G430シリーズのドライバーをチェック

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント