【やさしさがさらに進化】識者3人はどう見たか？PING「G430 MAX 10K ドライバー」を語る
やさしさの最高峰がさらに進化
石井：G430の完成度が高すぎて不満がないという中で、微妙に求めているものが違うユーザーに向けて追加モデルを出していくというのは、他のメーカーにはないスタイルです。1つのモデルを2年間単位くらいで回していく中で、あとから追加モデルを2回出しますというのはあまり聞いたことがない。それくらいG430に対しての自信があるってことですよね。
小倉：10Kの意味は皆さんご存じだと思いますけど、慣性モーメントが上下左右を足して10,000（10K）を超えているという意味ですね。
鶴原：テーラーメイドも10Kになったのはご存じだと思います。実は、新製品発表会が同日にあって午前中がテーラーメイドで、午後がPINGでした。だから「皆さん午前中に10Kの説明は聞いていると思いますけど」とPINGの方が言ってました（笑）
小倉：ちゃんとそれを言うのがPINGの余裕を感じますね。
鶴原：上下左右の慣性モーメントが10,000超えました。PINGいわく、10,000を超えるものは今までも作れたんだそうです。ただ、求める性能が備わらなかったからこれまで出さなかったと。しかし、今回求めていた性能を備える10Kのものができたから満を持して出したということです。
小倉：あとウェイトが搭載されているけど、今回の10Kは可変できない仕様になりました。これは低重心化を追求するゆえの設計で、余計な部分をとってとにかく深い重心にしてさらにカーボンクラウンで重心を下げるという表れですね。
鶴原：投影面積もより大きくなりました。
小倉：大きくよりシャローにもなりましたね。専用設計で慣性モーメント10,000をより生かして追求するために、結果的に大きくなったんでしょう。ソール側から見てもデカいし、周りの面積が違います。
石井：でも、クラウンのデザインでそこまで大きく見えないですね。
鶴原：嫌だなという感じはないですね。みんなG430 MAXを見慣れているから、大きさがこのくらいになっても普通に構えやすいかも。
石井：小さいヘッドを使っている人から見たら大きいのかもしれないけど、G430 MAXを使っている人は並べないと分からないかもしれないですね。
鶴原：460ccと上限ルールがある中で、後ろを大きくしたら当然はみ出しちゃうから、縦を小さくするしかない。だから、10Kの方がシャローフェースになっているんだと思います。
現在G430 MAXで不安がない人はそのまま変えなくていいと思いますね。G430 MAXのやさしさはほしいけど、LSTのスピンが少ない感じがほしいと思っている人や、LSTは難しいかなと思っている人は10Kを選ぶといいかもしれません。
鶴原：曲げたくないけど、スピンも減らしたいという層にはハマるかもしれないですね。
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