巨人・戸郷翔征が語る2023年と2024年「MVP、投手四冠を取りたい」
巨人の若きエース・戸郷(中央)に話を聞いた。写真は本人が「ベストパフォーマンス」に挙げた昨年5月24日のDeNA戦 【写真は共同】
今回は巨人・戸郷翔征のインタビューの模様をお届けする。いまや巨人のエースにのし上がった右腕はどのような心持ちで1年を過ごしていたのか。そして来る2024年シーズンに向けての想い、掲げる目標とは?
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長いイニングを投げるのは「年々慣れていっている」
「去年(2022年)の12月ごろから始動していたので、確かに長かったです。真剣にというか、いつも真剣ですけど、毎回質をすごく上げてトレーニングをやっていた。大変でしたけどいい経験になりました」
まだ23歳と若く、タフなイメージがある。それでも正直なところ、疲れはなかったのか?
「投げていての疲れはシーズン長いのでありましたけど、それ以外の部分、毎年毎年長いイニングを投げることに慣れてはきていたので、今年(2023年)めっちゃ疲れたというのはなかったですね。年々慣れていっている感じですかね」
昨季のベストパフォーマンスについては「1−0で完封した試合かな」と語る。5月24日に行われた本拠地・東京ドームでのDeNA戦、9回を散発5安打に抑える完封劇。無四球、内野ゴロ12個と内容も抜群だった。
「9回2アウト、スタンドからの『戸郷』コールは嬉しかったです。あれはすごかったですね。気持ちよかった」
同世代・根尾との投げ合いで思ったこと
イベント本番で力投する戸郷 【(C)読売テレビ】
「(根尾との投げ合いについて)そこの意識はありましたね。バッターでも何度か対戦していますし、高校の時からすごいピッチャーなのは分かっている。苦労もたくさんしていると思いますけど、その中でもあれだけ期待されているのはすごいなと思いますね」
結果は戸郷が7回無失点、根尾が6回1失点。双方に勝ち負けはつかなかったものの「いい戦いができたと思います」と言うように、表情からは充実感がうかがえた。
また、前年まで野手をやっていた根尾に対して、「普通のバッターと思って投げていた」と言う。実際、第1打席の初球以外は決め球・フォークの連投。2打席連続三振に抑えている。
「途中からフォーク連投していた? あの時は完全にバッターとして対戦していましたね。他のバッターと同じ感覚で。普段は真っすぐからスライダーとか、割と単純な配球で投手の打席は投げるんですけど。2打席連続三振に抑えられて、よかったです(笑)」