車いすバスケットボール・鳥海連志が得た「気づき」 パリ大会で目指す“有観客”でのメダル獲得

宮崎恵理

3度目のパラリンピックへ

日本が世界の強豪国であるということを証明すべく、1月にタイで開催されるアジアオセアニア選手権大会でのメダル獲得を決意した鳥海 【スポーツナビ】

 水泳の金メダリスト・木村敬一とともに登壇したWHO I AMフォーラムも後半に差し掛かった頃、2024年最新シーズンのプログラムを飾る小田選手が、急遽登壇。2023年の全仏オープンでグランドスラム最年少優勝を成し遂げ、すでに王者の貫禄を身にまとい、集まった観客を沸かせた。

「かっこいいなあ。小田選手は、僕にとってアイコンとしてのライバルですよ!」

 鳥海も、若き王者の佇まいに拍手を贈った。

 2024年1月、アジアパラ競技大会のチャンピオンとして迎えるアジアオセアニア選手権大会がタイで開催される。パリパラリンピックの出場枠がかかった重要な大会だ。

「U23世界選手権、アジアパラ競技大会と2大会でタイトルを勝ち取ってきました。日本が世界の強豪国であるということを証明する大切な大会として、アジアオセアニア選手権大会、そしてパリパラリンピック本番でしっかりとメダルを獲得したい。東京大会の時には無観客でしたが、今回のパリ大会では観客のみなさんとともに、感動を共有したいと思います!」

 ステージ上から、鳥海が固い決意を口にした。3度目のパラリンピックへの道のりを、進化した鳥海が邁進していく。


 WOWOWはドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM パラリンピック」最新シーズン(全2回)を1⽉20⽇(⼟)午前11時〜、ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM LIFE」最新シーズン(全2回)を2月3日(土)~、それぞれ無料放送・配信開始。「WHO I AM パラリンピック 鳥海連志(日本/車いすバスケットボール)」はWOWOWオンデマンドで無料配信中。

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著者プロフィール

東京生まれ。マリンスポーツ専門誌を発行する出版社で、ウインドサーフィン専門誌の編集部勤務を経て、フリーランスライターに。雑誌・書籍などの編集・執筆にたずさわる。得意分野はバレーボール(インドア、ビーチとも)、スキー(特にフリースタイル系)、フィットネス、健康関連。また、パラリンピックなどの障害者スポーツでも取材活動中。日本スポーツプレス協会会員、国際スポーツプレス協会会員。著書に『心眼で射止めた金メダル』『希望をくれた人』。

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