優勝は東福岡か、桐蔭学園か、それとも佐賀工か―― 全国高校ラグビー大会の見どころを紹介
前回大会で歴代3位となる7度目の優勝を飾った東福岡。さらに優勝回数を重ねられるか 【写真/斉藤健仁】
Aシードの3校を軸に優勝争いか
東福岡とともにAシードの桐蔭学園と佐賀工も充実の戦力で頂点をうかがう(写真左:桐蔭学園の吉田晃己、右:佐賀工の大和哲将) 【写真/斉藤健仁】
前回大会は持ち前の展開力だけでなく、FWでも力強さや強固な守備を見せた東福岡(福岡)が、5大会連続で敗れていた準決勝の壁を打ち破って、6大会ぶり7度目となる優勝を果たした。
今大会は上位チームの実力が拮抗しており、混戦が予想されている。ただし、Aシードの3校、Bシード10校の13校のシード校を中心に優勝争いが繰り広げられることは間違いないだろう。
Aシードは、自チームの選手中心に国体で優勝し、その勢いのまま連覇を狙う東福岡(福岡)、前回花園に出られなかった悔しさを糧に春の選抜大会をFWの圧倒的な力で制して、大会4度目の優勝をうかがう桐蔭学園(神奈川)、夏の全国7人制ラグビー大会で初の日本一に輝いた、BKにタレントが揃う佐賀工(佐賀)の3校だ。
東海大大阪仰星、大阪桐蔭などBシード勢も上位をうかがう
Bシードにも実力校がひしめく。大阪勢を筆頭に、報徳学園、國學院栃木も上位進出をめざす(写真左:報徳学園の太田啓嵩、右:國學院栃木の山口匠人) 【写真/斉藤健仁】
さらにBシードには、中国大会優勝の尾道(広島)、その尾道と互角の戦いを見せた石見智翠館(島根)、年々力をつけて九州大会でベスト4に入った大分東明(大分)、今季はFWにも力強い選手が揃った伝統的に展開ラグビーが武器の茗溪学園(茨城)が入ったほか、選抜大会ベスト4&関東大会2位の國學院栃木(栃木)、東海大会王者で例年以上に力強いラグビーを見せた中部大春日丘(愛知)も名を連ねる。