『ウマ娘』オーナー、初のGI級レースVへ勝機到来! 全日本2歳優駿ほか12月ダートグレード競走展望

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各地の大将格が不在、地方勢は手薄メンバー

 対して地方所属馬は過去5年で2019年ヴァケーション(川崎)、20年アランバローズ(船橋)と連勝したのをはじめ、19年は1・3着、20年は1・2着、21年は3着が地方馬と、近年は活躍が目立っている。

 しかしながら、今年はJRA勢がかなり強力な布陣である上に、ダテノショウグン(大井)、フジユージーン(岩手)、マミエミモモタロー(兵庫)、ダヴァンティ(金沢)ら各地の無敗2歳馬がここへの参戦を見送ったことで、なおさら地方勢が手薄に見えてしまう。

 その中で大駆けの期待があるとすれば、浦和のアムクラージュか。ここまで挙げた3勝はすべて1400mだが、そのいずれも2着に1秒以上の差をつけるなどスピードには見どころがある。そのアムクラージュを鎌倉記念で負かしている北海道のサントノーレとともに先行してどこまで粘れるかだろう。JRA勢は差しに構える馬が多い分、スイスイとマイペースで行って慌てさせる場面を作りたい。

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 そして、体系改革の一環として今年から全国の競馬場で新設された2歳の高額賞金レース「ネクストスター」の佐賀ラウンドを制した4戦3勝ウルトラノホシの激走にも期待したいところだが……

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 全日本2歳優駿の発走は12月13日(水)20時10分予定。スポーツナビでは13日(水)14時30分から川崎競馬LIVE、17時00分から「川崎競馬スパーキングトークLIVE PRO」をリアルタイムで配信予定。今年の2歳ダート王者が決まる大一番をライブ観戦しよう!

今週、来週と東西でダートグレード競走4連発!

 また、今週から来週にかけては全日本2歳優駿だけでなく、東西でダートグレード競走が目白押し。全日本2歳優駿の翌日、12月14日には同じ川崎競馬場で“今年だけ”の限定記念レースである神奈川記念が開催される。JRAからは今年のJpnIII佐賀記念の勝ち馬バーデンヴァイラー、巻き返しを狙う3歳馬のオマツリオトコユティタムが参戦するほか、デビューから6戦[4.0.2.0]とまだ底を見せていないキャリックアリードにも注目だ。今週は川崎のダートグレード競走2連発をお楽しみいただきたい。

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12月20日(水)には園田競馬場で兵庫ゴールドトロフィーが開催される 【提供:兵庫県競馬組合】

 そして来週は兵庫、名古屋で2日続けてのダートグレード競走開催だ。

 まず12月20日(水)は、園田競馬場1400mダートで行われるJpnIII兵庫ゴールドトロフィー。ここには今年のJBCスプリントを制し、兵庫所属馬として初めてGI級レースの覇者となった地元の英雄イグナイターの登録があるものの、発表された負担重量はなんと60.5kg。もともと年内は休養とアナウンスされており、ここは回避が濃厚だろう。

 代わって主役に浮上するのはやはりJRA勢。出走数4頭のうち、ケイアイドリーサンライズホークセキフウと重賞馬が3頭もそろった。地方勢には厳しい戦いとなりそうだが、この牙城を崩すとしたらJpnIII北海道スプリントカップ3着があるスティールペガサス(北海道)か。
 兵庫ゴールドトロフィーの翌日、12月21日(木)は名古屋競馬場2100mダートでJpnII名古屋グランプリが行われる。こちらもJRA勢が強力で、出走を予定しているグランブリッジディクテオンテリオスベルノットゥルノミトノオーとすべてが重賞ホースだ。これらを相手に今季好調のセイカメテオポリス(大井)、JRA時代に重賞2勝を挙げたアナザートゥルース(北海道)がどこまで食い下がることができるか。
 以上、今週、来週と東西の地方競馬場ではJRA馬と地方馬が激突するダートグレード競走が合計4レースも開催される。今年はイブ開催となった有馬記念の登録馬が発表され、気持ちは年末のグランプリへと走っているとは思いますが、その前に、競馬ファンの皆さんにはこのダート重賞4レースにもぜひとも注目していただきたい。そして、なんだったらダート4重賞の馬券にもチャレンジして一足早いクリスマスプレゼントをゲットしてください!

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