人気アマが試打!ダンロップ最新ドライバー「ゼクシオ13」「ゼクシオ エックス」を比較

スポナビGolf

【スポナビGolf】

12月に発売を控えている新ゼクシオ。今作で13代目になる「ゼクシオ13」と、2021年から新たなラインとして発売されたゼクシオ エックスの3代目が発表されました。

今回のコンセプトは「For All Golfers.」文字通り全てのゴルファーに向けたクラブになっているようです。ゼクシオといえば非力な方や女性、またはご年配の方が使うイメージがあると思いますが、ゼクシオエックスの登場でターゲット層が大幅に広がりました。

注目度の高い両ドライバーをオレンジマンが試打してきましたので、データと共に深掘りしていきましょう。

見た目の違い

【スポナビGolf】

ヘッド形状だけでいえば同じ系統で大きく違わないのですが、いざ構えてみると、ゼクシオ13は明らかにフェースが左を向いているクローズフェースになっています。

対してゼクシオエックスはストレートフェースでとても構えやすい印象でした。

ソールデザインも大きく違い、ゼクシオ13はこれまでのゼクシオを思わせるカラーリングやデザインで、ゼクシオエックスは黒を基調とした締まったデザインとなっています。どちらもソール後方にウェイトが装着されていることから、優しいヘッドなのがうかがえますね。

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また、ゼクシオ13はフェースがやや小さく見えます。これを集中できるから良いという方もいれば、小さいと安心感がないという方もいるので、好き嫌いが分かれそうです。

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さらに大きな違いでいえば、ゼクシオエックスでは前作同様にアジャスタブルホーゼル(カチャカチャ機能)が搭載されており、より細かい調整とカスタムができるようになっています。同じゼクシオの名を持つドライバーですが、もはや別物に感じますね。

実際に打った試打データ

今回の試打では純正シャフトで行いました。シャフトスペックは、ゼクシオ13が「MP 1300(SR)」ゼクシオエックスが「Miyazaki AX-3(SR)」です。どちらもロフト角は10.5度です。

ヘッドスピードは、シャフトの目安適応ヘッドスピード(SR)になるように43m/s前後になるように調整して打ちました。

ゼクシオ13

【スポナビGolf】

ヘッドスピードが43.6m/sで、ボール初速が65.8m/sと高初速。スピン量は2430rpmとやや低スピン。打ち出し角は18.9度と高め。平均飛距離は258yでした。

何球か打ちましたが、やっぱりゼクシオはゼクシオでした!捕まりやすさ、上がりやすさ、優しさ、そこに初速の速さが加わり、完成度の高さがうかがえます。

意外にもスピン量が少ない印象を受けました。球の強さも感じますし、打ち出し角も18度と高弾道低スピンで、飛ばしの要素をうまくおさえているなと思います。

また、何球打ってもストレートより右に曲がる球は一球もなく、安定して捕まったドローボールが打てるのも強み。何球か打ち続ければ当然のようにミスヒットも出ますが、スイング的にミスは感じるものの、弾道に大きく現れないのでミスヒットにも相当強いと感じますね。

とにかくどこをとっても優しいクラブの一言に尽きます。そのため操作性はあまり期待しないほうがいいと思います。逃がしながら打ったつもりでも、ストレートにしかならず基本的にはドローボールでした。コースによって、ドローやフェードなどの打ち分けをしたい方は、あまりメリットは感じないかもしれないですね。

●こんな人におすすめ
・スライサーの方
・打点がバラつく方
・ヘッドスピード45m/s以下の方
ゼクシオ エックス

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ヘッドスピードが42.9m/sで、ボール初速が65.2m/sと高初速。スピン量は2278rpmとやや低スピン。打ち出し角は17.6度とやや高め。平均飛距離は256yでした。

ダンロップのドライバーといえば、スリクソンとゼクシオの二本柱です。ゼクシオ エックスは名前こそゼクシオですが、その性能はスリクソンとゼクシオの中間という印象でした。

ゼクシオ13のように極端につかまるわけではなく、かといってつかまらないわけでもなく程よいつかまりです。

スピン量もやや少なめですが、スリクソンほど少なくもないし、打ち出し角は高めで優しさも感じます。

初速もしっかりと出ているし、飛距離も出ています。もちろんミスヒットにも強い。突出してなにかが良いというよりは、トータルバランスが優れていて万人受けするクラブと言えるでしょう。

さらにアジャスタブルホーゼルが採用されているので、細かな調整や気軽にリシャフトができる点もかなり好印象ですよね。

唯一の弱点は、パワーのある方やヘッドスピードのある方は、吹き上がってしまい、飛距離をロスしてしまう点。そういう方は、シャフトを替えることを前提にしたほうが良さそうですね。

●こんな人におすすめ
・優しいクラブが使いたいがフックフェースが苦手な方
・シャフト次第ではハードヒッターの方にも
・細かな調整をしたい方
・基本的にはどんな方へもおすすめ

まとめ

2本を打ち比べましたが、同じゼクシオでも全く違う仕上がりでターゲット層はハッキリと分かれると思います。

とにかく簡単で深く考えずに振っていけば自ずとドローボールが打てるゼクシオ13。優しさは欲しいけど、つかまりすぎを抑えたり、細かな弾道調整をしたい方へはゼクシオ エックスがおすすめです。

ただ、どちらも前作が存在しており大きく進化したかと言われるとそこまでの大きな変化はありません。前作を使用していてて不満がないのであれば、急いで買い替える必要もないかもしれないですね。

ただ、スリクソンやスタンダードなドライバーを使っていてちょっとしんどくなってきたなと感じる方はぜひ一度試してもらいたい一本です。

ゼクシオは息の長いブランドですが、最新のテクノロジーを搭載しながら、非力な方や優しさを求める方へ重宝されているのだと再認識しました。

【スポナビGolf】

※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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