男子ゴルフ観客が昨年比約140%増! コース内外での選手の魅力と大会の“お祭り”化
大会の“お祭り”化と地元との連携もギャラリー増大に大きく寄与
「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で開催された「かさまスポーツ&フードフェス」 【写真:北村収】
昨年比1.5倍となるギャラリーを集めた6月の「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」では、「かさまスポーツ&フードフェス」というイベントを大会3日目に開催。夜には花火大会も行った。
「三井住友VISA太平洋マスターズ」で盛り上がっていた御殿場ラーメンフェスタ 【写真:北村収】
この2試合に共通しているのが地元との連携。学校で配られたチラシや地元のweb、SNSを見てきましたという地元ギャラリーが少なくない。地方自治体とも一体となり、大会を地域のイベントとして盛り上げている。
他にも「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」、「ダンロップフェニックストーナメント」など、試合以外でも楽しめるイベントを開催したり地元・地域と密に連携しているトーナメントは少なくなく、どの試合もギャラリーは増大傾向にある。
選手も大会も目指すのは世界メジャー
全英オープンで見かけたゴルフに親しむ子供たち 【写真:北村収】
そしてこの国内男子ツアーがさらに盛り上がるために期待したいこともある。「BMW日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ」、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で好評を博している“お祭り”のさらなる活性化だ。
4大メジャーの一つである「全英オープン」は、1日に4〜5万人くらいのギャラリーが会場に詰めかけると言われている。現地に行くと試合観戦だけでなく、家族で来て様々なアトラクションに参加したり、巨大なギャラリープラザで食事を楽しんでのんびりしていたりと、全英オープンという“お祭り”を楽しんでいるギャラリーが多い。子供も多く、ゴルフをやったことのない方々がゴルフに触れる施設もある。全英オープンはゴルフファンのためだけでなく、ゴルフに興味がなかった人がゴルフに触れ、ゴルフに親しむ場になっている。
そんな「全英オープン」のような“お祭り”トーナメントを目指す大会がもっと増えていけば…。来年以降のさらなる国内男子ゴルフツアー活性化へ期待される要素の一つだ。
(ギャラリー数のデータ出典:一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会)