PGAツアーとLIVゴルフの「電撃統合」を、米国メディアはどのように見ているのか?
PGAツアーのジェイ・モナハン会長(左)とサウジアラビア政府系のファンドであるPIFのヤシル・アル・ルマヤン会長 【Photo by Getty Images】
しかし、発表から3ヶ月経つ今、統合の具体的プランはまだ明らかになっていない。逆に統合に関連する懸念が増えているようだ。米国メディアの報道を中心に、この「電撃統合」の現状と問題点を検証したい。
統合1週間後、独禁法違反疑いで米国司法省が調査
7月13日には、ワシントンポストが「米国司法省の要請により、LIVゴルフとPGAツアーが互いの選手を勧誘しないという条項が基本合意書から削除される」と報じた。両ツアーは競技シーズンの真っ最中であり、それぞれのツアーを飛び出すゴルファーはいないと考えられ、この要請自体はそれほど大きな影響を与えることはなかった。その後の司法省の動きは伝わってこないが、米国司法省は、両者の交渉が完了した時点で最終合意書を慎重に検討する意向であるとしている。
7月末、ミケルソンが「LIVゴルファーは誰もPGAツアーへの復帰を望んでいない」とSNSに投稿
また、LIVゴルフの継続が危ぶまれる意見が多いが、ミケルソンは来年以降もLIVゴルフの活動が継続されるとの期待や確信を示唆した。
ここで明確になったのが、PGAツアーの選手とLIVゴルフの選手が、以前のように一緒に戦う場を作ることの難しさだ。統合に向けて最もゴルフファンが期待している部分でもあるが、どのようになるのだろうか?