最下位低迷の中日で期待したい20発コンビ誕生と21歳右腕 立浪体制「勝負のとき」へ向けた材料を増やしたい
タイトル争いに加われる投手は?
その中で特に期待したいのが、21歳の高橋だ。現在の防御率2.36は、村上頌樹(阪神、防御率1.89)、床田寛樹(広島、防御率2.03)、東克樹(DeNA、防御率2.09)に続いてリーグ4位。今春のWBCも経験した若手ホープが、今秋にさらなる成長を示しながら最優秀防御率のタイトル争いにも加わりたいところ。絶対的エース誕生へ向けて突き進みたい。
個人タイトルで考えれば、守護神のマルティネスが現在、リーグ2位の28セーブを記録している点も見逃せない。トップの田口麗斗(ヤクルト)とはわずか1セーブ差。今季41イニングでわずか自責点1(防御率0.22)という右腕の2年連続のセーブ王への期待は大きい。
“勝負の3年目”の前に最下位脱出を
立浪監督は、今季が3年契約の2年目と言われており、来季が「勝負の3年目」となる見込みだ。その勝負のための材料を、残り30試合を切った中でいかに増やせるか。5位のヤクルトも2.5ゲーム差と手の届く距離にいる。まずは最下位脱出のためにチーム一丸となった戦いを見せてもらいたい。残り1カ月の戦いが必ず、来季につながるはずだ。