驚異の成長曲線を描くバスケ日本代表・河村勇輝 支え続けてくれた祖母へ「W杯で結果を」

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25日に開幕したワールドカップの直前にインタビューで意気込みを述べた河村勇輝 【(C)テレビ朝日】

Bリーグで躍動、チーム最年少でW杯へ

 8月25日に「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が幕を開け、初戦でドイツと対戦した日本は、63-81で敗れた。

 トム・ホーバスヘッドコーチが男子日本代表の指揮官に就任した2021年以降、ベテランから若手まで数多くの選手が招集された。強化試合のメンバーに生き残った12名のなかでチーム最年少は22歳の河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)だ。

 山口県出身の河村は小学校、中学校時代から全国の舞台を経験し、日本一に輝いた福岡第一高校時代の活躍で名を馳せた。高校3年次には三遠ネオフェニックスの特別指定選手としてBリーグデビューを飾り、当時のB1史上最年少出場と最年少得点記録を更新。名門東海大学進学後も主力としてプレーし、2022年3月に大学中退、そして横浜BC入りの決断を下した。プロ1年目の2022-23シーズンは1試合平均19.5得点8.5アシスト3.4リバウンドをマーク。レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)を筆頭に、ベストファイブ、レギュラーシーズン最優秀インプレッシブ選手(MIP)、新人賞、アシスト王、『ココロ、たぎる。賞』と個人タイトルを総なめにし、一気にBリーグの顔となった。

祖母とともに育った幼少期

“おばあちゃん子”の河村は幼少期、多忙な両親の背中を見て教師になりたいと思っていたという 【(C)テレビ朝日】

 そんな河村にとって欠かせない人物がいる。祖母だ。教師の両親が多忙だったこともあり、祖母の下で育った。河村が当時を回顧する。

「両親は家に帰ってきても、生徒のことやいろいろな仕事があることを僕は間近で見ていました。僕はある意味ですごく遠慮していたというか。やっぱり仕事が優先だったこともあって、すごく頼れる存在は祖母だったのかなと。(そこに)ネガティブな感情は全然なかったですね。本当に尊敬できる母と父でしたし、両親のそういった姿を見て、僕も教師になりたいと思っていましたから」

 練習場への送迎や食事など、祖母とともに多くの時間を過ごした。“おばあちゃん子”の河村が印象に残っているのは「毎年見に来てくれた」運動会での出来事。「かけっこで1位になるとすごく喜んでくれました。1位になりたい気持ちは、祖母のためにありましたね」と振り返った。

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