連載:高校野球2023夏の地方大会「エリア別大展望」

高校野球「実力校ランキング・23年夏」大阪編 春は苦しんだ大阪桐蔭に死角はあるのか?

松倉雄太
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主力にコンディション不良が相次ぎ、この春は苦しい戦いを強いられた大阪桐蔭だが、逆に下級生が成長を遂げて、チームとしての総合力はアップした印象だ 【写真は共同】

 7月8日、京セラドーム大阪での開会式で、戦いの火ぶたが切って落とされる夏の大阪大会。春季大会決勝で敗れ、4年に及んだ府内連勝記録が「56」でストップした大阪桐蔭に、はたして死角はあるのか。ノーシードながら戦力充実の履正社、春に大阪桐蔭を倒した金光大阪ら後続グループの状態は? ここではスポーツライターの松倉雄太氏に、「実力校ランキング」を作成していただくとともに、「激戦区・大阪」の夏を展望してもらった。

リベンジを誓う大阪桐蔭・前田が実戦復帰

 今春のセンバツで準決勝敗退に終わった後、ドラフト上位指名候補の左腕エース・前田悠伍(3年)が再調整となり、さらに右腕の南恒誠(3年)や三番を打つ德丸快晴(2年)ら、主力にコンディション不良が相次いだ大阪桐蔭。春季大阪大会は決勝で金光大阪に敗れ、近畿大会は初戦敗退と、この春は苦しい戦いを強いられた。

 たしかにチームとしては、昨秋やセンバツで見せたようなパフォーマンスをなかなか披露できなかった。それでも、ベンチを外れた前田に代わって春季大会で主将を務めた俊足のリードオフマン、笹井知哉(3年)がレギュラー定着に大きく近づく活躍を見せるなど、夏に向けてプラスになる材料も少なくなかった。
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著者プロフィール

 1980年12月5日生まれ。小学校時代はリトルリーグでプレーしていたが、中学時代からは野球観戦に没頭。極端な言い方をすれば、野球を観戦するためならば、どこへでも行ってしまう。2004年からスポーツライターとなり、野球雑誌『ホームラン』などに寄稿している。また、2005年からはABCテレビ『速報甲子園への道』のリサーチャーとしても活動中。

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