選手ベンチに乱入者、メインコートの匂い問題…… 世界卓球初開催・南アのゆるーい試合会場

月刊『卓球王国』

ホスピタリティにあふれるスタッフたち。ビシビシ感じる南アフリカのやる気

ドミノ倒し後のパーテーション。なぜこうなったのかは不明 【写真:卓球王国】

 観客の数はというと、大会1、2日目の段階は空席が目立つものの、スティックバルーンを手に声をあげて観戦する観客が多く、場内は人数以上の盛り上がりを感じた。現地の観客は誰か特定の選手を応援するというより、そこで試合が行われ、声をあげて盛り上がることを楽しんでいる雰囲気だ。会場のエントンスにはいくつか卓球台も置かれているが、老若男女問わず、そこで卓球を楽しむ姿も見られる。そんな光景を見ると「卓球台って、万国共通で置いてあったら打ちたくなるものなんだな」という感慨を覚えた。

 また、取材をする中で現地スタッフのホスピタリティの高さもひしひしと感じる。通路を歩いていると、たびたび「困ってるのか?」と声をかけてくれるし、何かあれば精一杯の対応をしてくれる。ホテルから会場への送迎バスのスタッフも、わざわざメディアセンターに近い通用口で降ろしてくれたりと親切だ。どのスタッフも、とにかく明るくフレンドリーに接してくれるので、こちらも上機嫌で会場へ向かうのが楽しみだ。

 大会初日にはオープニングセレモニーが行われたのだが、地元のミュージシャンの登場に始まり、民族楽器の演奏に伝統舞踏など、「どうだ」と言わんばかりの盛大なパフォーマンスで「おもてなし」。大会開幕前は「治安が相当に悪い」「大会の情報が全く入ってこない」など、ネガティブな話ばかりだったが、いざ現地に来てみると南アフリカの「やる気」をビシビシと感じる。なにはともあれ、大会が盛り上がるのが一番。ダーバンの愉快な世界選手権はまだまだ続いていく。

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