鳥谷はレギュラーを外されてどう振舞ったか? 「腹が立つときこそ、かっこよくあれ」
【写真は共同】
「カッコイイほうを選べ」「空気を読むな、自己主義で行こう!」
18年にわたるプロ野球人生で培った、自己肯定感を高める35のメソッド!
阪神、ロッテで活躍した鳥谷敬が現役時代のエピソードを踏まえて説く「人生訓」が詰まった一冊『他人の期待には応えなくていい』から一部を抜粋して公開します。
努力すればするほど自分にかえってくる
この年も、春季キャンプ時点から、ショートのレギュラーを目指して北條選手と争うことになった。オープン戦で結果を残し、「よし、今年こそは」と思っていたものの、開幕スタメンの座は北條選手ではなく、ルーキーの木浪聖也選手に明け渡すことになってしまった。
このときはさすがに、いろいろなことを考えた。
プロ16年目にしてはじめての「開幕スタメン落ち」がショックだったのではない。オープン戦のあいだずっと試合に出続け、そして結果も残していたのに、いざペナントレースが始まると試合に出られない。開幕早々、「今年はおまえを使うつもりはない」と監督から告げられたような事態が訪れたことは、少なからずショックだった。
この年は、5年契約の最終年でもあったから、自分なりに覚悟も芽生えた。「今年限りでタイガースを去るのかな?」という思いではない。「現役引退が、すぐそこまで迫っているのだな」という思いだった。
当時の矢野燿大監督に、どのような考えがあったのかはわからない。けれど、このときも「最初から勝負はなかったのだな」と理解した。
もちろん、悔しくないはずがない。けれども、これまでに何度も述べてきたように、「必ずいつかチャンスは訪れるはずだ」という思いを持って、あらためて自分のできることに取り組んだ。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。
- 前へ
- 1
- 2
- 次へ
1/2ページ